気を付けて!ミニチュアダックスがなりやすい病気5選

日本ではトイプードルやチワワに次いで人気の高い犬種、「ダックスフント」。
短い脚で頑張って歩く姿がいとおしく、ぎゅっと抱きしめたくなる愛くるしさがありますよね。

しかし、ダックスフントは「病気になりやすい」と耳にしたこともあるかもしれません。
「実際どうなの?」「どんな病気になりやすいの?」など、ダックスフントのなりやすい病気をお伝えします。

目次

ミニチュアダックスが病気になりやすい理由

実はダックスフントは3種の犬種をかけ合わせて生まれた犬種です。
ミニチュアピンシャー×ビーグル、ミニチュアシュナウザー×テリア系犬種、スパニエル犬種の3種類が合わさっているため、さまざまな犬種特有の病気も遺伝しやすいと言われています。

ダックスフントが弱いのではなく、ダックスフントの成り立ちを理解するとなぜ病気が多いと言われているのか理解できますよね。
しかし個体差も大きく、まったく病気をせずに元気に過ごすダックスフントもいるので、神経質になる必要はないでしょう。

ミニチュアダックスがなりやすい病気

ミニチュアダックスがなりやすい病気に迫っていきます。
大切な愛犬が病気になると、「どうしたらいいの?」「今できることって何?」など、慌てて冷静になることも難しいですよね。
どのような病気になりやすいか知っておくだけでも、いざとなったときの安心材料になるかもしれません。

椎間板ヘルニア

ダックスフントで代表的な病気と言えば、椎間板ヘルニアが挙げられます。
人間がなる椎間板ヘルニアとほぼ同じで、骨と骨にあるクッションの役割をしている椎間板が、何らかの衝撃で外に飛び出し、周囲の神経を圧迫して歩行や排泄が困難になる病気です。
薬などのないか治療で様子を見る場合もありますが、歩行困難になった場合は緊急手術が必要になるケースもあります。
階段などの段差を登らせたり、抱っこするときに縦に抱いたりすることが椎間板ヘルニアを誘発することも。
床と平行に横に抱っこしたり、バリアフリーのように段差をなくしていくとよいでしょう。

外耳炎

たれ耳で通気性が悪くなることで、ジュクジュクして赤みを帯びたり、かゆみを伴う症状が出やすい病気。
点耳薬を使うと快方に向かうことがほとんどなので、もし異変があった場合はすぐに動物病院へ行きましょう。
定期的に耳をひっくり返して通気性をよくしてあげると、外耳炎の予防になりますので、スキンシップの一環としてやってみるのがおすすめです。

ワクチンアレルギー

人間でもワクチンでアレルギーが起こるように、犬もワクチンアレルギーを起こすこともあります。
中でもダックスフントはワクチンアレルギーの発症が多いと言われていますが、原因は明確になっていないため、飼い主さんは注意が必要です。
接種後15分以内に呼吸が乱れたり、よだれが止まらないなどの症状が出た場合は、アナフィラキシー症状と言って、すぐに対処しないと命に係わることもあるので、動物病院で少し様子を見るのも大切です。
家に帰ってからも顔がお月様のように膨れてしまう「ムーンフェイス」になることもあるため、ワクチン接種の日はそばにいてあげると安心でしょう。

白内障

加齢とともに目の機能が落ちてきて、目が白くなる白内障もダックスフントがなりやすい傾向があります。
加齢によるものがほとんどで、明確な予防法がないのも特徴です。
白内障になると見た目が変わって悲しい気持ちになってしまいますが、においで飼い主さんの存在やご飯は分かるので、物にぶつからない環境を整えてあげましょう。

副腎皮質機能亢進症

別名クッシング症候群といい、クッシング症候群という言葉の方がなじみがあるかもしれませんね。
副腎から出てくる「副腎皮質ホルモン」が出すぎてしまい、水を飲む量が増えたり、おなかが膨れてきたりします。
一見緊急性のない感じがしますが、血栓症を引き起こしたり、神経症状を発症するなど命に関わることも。
副腎の異常で症状が出やすいため、健康診断などで定期的に血液検査などをして早期発見に努めることが重要です。

異変を感じたときの対処法と大切なこと

最近様子がおかしいけど、食欲もあるしそこまでじゃないかな…と判断に困ることもあるかもしれません。
犬にとって体調が悪いときに「様子を見る」は、命に関わることも少なくありません。
異変を感じたときにできる対処法や、心構えについてお伝えします。

すぐに動物病院へ行く

何よりもすぐに動物病院へ行くことは大切です。
ネットで調べて大丈夫そうだから様子を見ると、判断が間違っていた時に取り返しのつかないリスクを高めてしまうかもしれません。
「心配しすぎちゃったかも」くらいの方が、最悪の事態を引き起こしにくいでしょう。

セカンドオピニオンをする

人間の世界でもセカンドオピニオンがあるように、犬の世界でもセカンドピニオンで別の獣医の意見を聞くことも大切です。
「本当にこの治療法でいいのだろうか」と思ったら、別の病院で見解を聞くと新しい治療法を提示してもらったり、飼い主さんお負担にならない方法を教えてもらいましょう。

治療方針は納得するまで聞く

獣医のいうことは素直に聞いてしまいがちですが、「どうしてこの方法で治療するの?」と疑問に思ったこともあるかもしれません。
もし治療方法に疑問を感じたら、納得するまで聞いて後悔しない治療を始めましょう。
納得できなくて不安な気持ちになっているのは、犬も敏感に反応します。
「飼い主さんが不安そうだけど、大丈夫かな?」と思わせないことも、治療の一助になることでしょう。

愛犬を信じて治療する

愛犬を信じて治療することも大切なポイントです。
例えば椎間板ヘルニアで歩けなくなったダックスフントがリハビリを始めた際に、少しでも歩けたときに「わぁ~!すごいね!」と大げさに褒めてみましょう。
飼い主さんがこんなに喜んでくれるならもっと頑張ろう!と、治療にいい影響を及ぼすこともあるからです。
愛犬の力を1番信じてあげられるのは飼い主さんですよね。
二人三脚で頑張ることで、大きな病気も乗り越えられることもあります。

まとめ

ミニチュアダックスフントがなりやすい病気についてお伝えしました。
聞いたことのある病気も、初めて耳にする病気も、飼い主さんが落ち着いて対処することができれば、犬も安心して休むことができます。
いざとなったらどう動くか、どんなことが原因で病気になるのかを知って、1日でも長く一緒にいてくださいね。

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