愛犬がお風呂を嫌がって困っているオーナーさんのお悩み解決♪「水に濡れることが怖い」「オーナーさんが怖い」「音が怖い」「ニオイが嫌」など、愛犬がお風呂を怖がる理由と対処法を解説します。
愛犬にお風呂を好きになってもらうことができれば、定期的なシャンプーで臭いの原因を断ったり、抜け毛を軽減させたり、愛犬を美しく健康に保てます。
トイプードル、ティーカッププードル、マルチーズ、ヨークシャー・テリア、ポメラニアン、Mix犬(チワプーやマルプーなど)7犬種それぞれのシャンプーのポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
愛犬がお風呂を怖がる理由
愛犬がお風呂を怖がるのには、さまざまな理由があります。愛犬が何を怖がっているか理解することで、不安を取り除き、お風呂への苦手意識を軽減できます。
愛犬がお風呂を怖がる代表的な理由を4つ紹介します。
水に濡れることが怖い
犬は水に濡れることが好きだと考えている方もいますが、水が得意か不得意かは、愛犬の性格によって大きく異なります。
トイプードルは、水の中に入り、仕留めた鳥を回収するという役割があったので、比較的水が得意な子が多いようです。
チワワやポメラニアンなど鼻が短めの犬は、泳ぎにも向いておらず、水に濡れるのを嫌がる場合があります。
過去にいきなり身体を濡らされたり、鼻や耳に水が入り、痛い思いをしたりなどトラウマがある愛犬は、特に水に濡れるのを嫌がる傾向にあります。
オーナーさんが怖い
お風呂で愛犬が暴れてしまい、つい叱ってしまった経験はありませんか?
また、暴れる愛犬を押さえつけてシャンプーをしたことがある場合は、愛犬は「お風呂は怖いこと」と考えている可能性があります。
愛犬はお風呂に行くとオーナーさんが怖くなるのを覚えていて、ますますお風呂を怖がるようになります。
暴れる愛犬を押さえつける行為は、その場から逃れようと、さらに暴れる原因となるので避けた方がよいでしょう。
音が怖い
愛犬のなかには、シャワーから出る水の音を怖がる場合があります。
犬の聴力は人間の約4倍優れていると言われています。
そのため、オーナーさんにとってはささいな音でも、愛犬にとっては大きな音に感じ、驚く可能性があります。
浴室は音が響きやすいため、シャワーの音だけでなくシャンプーなどの物が倒れた音も通常より大きく聞こえ、怖がることがあります。
お風呂後のドライヤーの音も苦手な犬が多いようです。
ニオイが嫌
犬の嗅覚は人間の嗅覚より数万倍鋭いと言われています。
犬用のシャンプーやトリートメントには、ニオイがついているモノが販売されています。
オーナーさんにとってはいいニオイでも、愛犬にとっては刺激が強い場合があります。
また、お風呂に入ると、自分のニオイがなくなり、それを嫌がる愛犬もいるようです。
愛犬にお風呂を好きになってもらう方法
愛犬がお風呂を怖がっている場合、できるだけ怖がらせないように進めていく必要があります。
怖がらせないようにお風呂に入れると、徐々に慣れていき、お風呂が心地よいを感じるようになるでしょう。
お風呂を好きになってもらう方法を4つ紹介します。
足先から濡らす
愛犬の体を濡らす際に、いきなり顔付近に水をかけると驚いてしまいます。
体を濡らすときには、後ろ足から始めて、お尻、お腹、背中、首と徐々に濡らすことが大切です。
シャワーから流れる水を嫌がっている場合は、プティシアンが入る大きさの洗面器などの容器を用意して、低めに水を張り、お湯に浸かってもらう方法もおすすめです。
洗面器に入ってもらい、スポンジやタオルなどを使用して愛犬に水をかけていきます。
顔付近を濡らす際には、鼻や耳、目に水が入らないように慎重に行いましょう。
音がなるべく出ないようにする
音に対して怖がっている様子がみられる場合は、シャワーヘッドを取るか、シャワーヘッドをタオルなどで覆うと、シャワーから出る水の音を軽減できます。
シャワーヘッドをタオルで覆う方法は、水量の調節もできるので、体の小さいプティシアンにもおすすめの方法です。
また、浴室に不要な物を置かないようにしておくと、物の落下音なども防ぐことができます。
優しく声をかける
お風呂中は愛犬に優しく声をかけながら行いましょう。
「大丈夫」「よい子だね」と声をかけながら優しい手付きでシャンプーを行うと、お風呂は嫌なことではないと愛犬が学習します。
次回から徐々にお風呂を嫌がる頻度が少なくなっていきます。
声かけだけでなく、おやつなど特別なご褒美を用意するのもよいでしょう。
体を濡らすことができたらおやつを1つ、シャンプーで全身洗えたらおやつを1つと、段階ごとにご褒美を用意すると、愛犬のモチベーションが上がり、お風呂を好きになってもらえるかもしれません。
手早く終わらせる
愛犬に風呂を好きになってもらうためには、手早くお風呂を終わらせることが重要です。
特にお風呂に苦手意識がある間は、早く終わらせてお風呂は長時間かからないと愛犬に覚えてもらう必要があります。
お風呂では嫌なことが起こらず、短い時間で済むとわかると、徐々にお風呂に対する苦手意識がなくなっていきます。
ただし、手早く終わらせたいからと、愛犬を無理やり押さえつけて行わないように注意しましょう。
押さえつけてお風呂を続けると、愛犬のトラウマになる可能性があります。
愛犬を優しくなだめながら、手早く終わらせましょう。
お風呂を手早く終わらせるためには?
愛犬にお風呂を好きになってもらう方法では、手早く終わらせることが重要と解説しました。
では、お風呂を手早く終わらせるには、オーナーさんはどのようなことに気をつければいいでしょうか。
お風呂を手早く終わらせるコツと便利グッズを紹介します。
シャンプーはしっかり泡立てる
シャンプーは、しっかり泡立てて使用すると、愛犬の体に付着した汚れを早く浮き上がらせて落とすことができます。
シャンプーの原液を洗面器などの深めの容器に移し、シャワーで水を入れると泡立ちます。
愛犬の体を洗うときには、擦るのではなく、泡を揉み込みように洗いましょう。
地肌まで泡が浸透しているか確認しながら行うのがポイントです。
足裏やわき、お尻周辺など汚れが酷いまたは油っぽい箇所は、シャンプーの原液で洗った方が早く汚れを落とせます。
汚れが気になる箇所は原液のシャンプー、それ以外は泡立てたシャンプーと使いわけて進めていきましょう。
トリートメントは薄めて使う
シャンプー後に行うトリートメントは、原液ではなく薄めて使用します。
ペット用として市販されている多くのトリートメントには、希釈率が書かれています。
表示通りに希釈して使用すると、原液のトリートメントを使うよりも流す時間を短縮できます。
希釈には、目盛りが付いた希釈ボトル「KPS アプリケーター300」が便利です。
「KPS アプリケーター300」は、トリミングサロンでも使われる希釈ボトルです。
ボトルを振ったときにこぼれないようにキャップが付いています。50mlごとに目盛りが付いているので、簡単に希釈ができます。
柔らかさもあり、使いやすい希釈ボトルです。
タオルでしっかり拭く
トリートメントもすべて流し終わったあとは、タオルでしっかり愛犬の体を拭いて、水分をできるだけ除去します。
タオルドライをすると、ドライヤーで乾かす時間を短縮できます。
特に、愛犬がドライヤーをされるのを嫌がる足先や顔周りなどは、しっかりタオルで拭きましょう。被毛が短い足先や顔周りは、タオルドライをしておくと、他の部位をドライヤーで乾かしている間に自然に乾燥します。
タオルドライには、吸水タオルの使用がおすすめです。
「ハホニコペット ドライマイクロファイバータオル」は、ふんわりとした手触りが特徴の吸水タオルです。
一般的な吸水タオルより毛足が長く、カットパイルを使用しているため、爪に引っ掛かりにくいというメリットがあります。
吸水・速乾性もよく、自宅でのお風呂時間におすすめの商品です。
愛犬の名前と犬種のシルエットデザインを刺繍してもらえる吸水タオルです。色はホワイト・ピンク・ブルーから好きな色を選択できます。
厚みがあるタオルなので、お風呂後のタオルドライに使用するだけでなく、ケージなどの敷物としても使用できます。
プティシアン7犬種別!お風呂のポイント
愛犬を自宅でお風呂に入れる際には、犬種ごとに気をつけたいポイントがあります。
プティシアンがお風呂に入るときのポイントを7犬種別に紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
トイプードルとティーカッププードルは被毛を伸ばしながら乾かす
トイプードルとティーカッププードルの被毛は、ドライヤーで乾かしただけではフェルトのように硬くなり、毛玉の原因となります。そのため、お風呂後はドライヤーを当てながら、スリッカーなどのブラシで梳かして被毛を伸ばすことが大切です。
ブラシをするときには、根元から毛先に向けて梳かすのを意識しましょう。
トイプードル・ティーカッププードルのブラッシング方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
ポメラニアンはすすぎ残しに注意
ポメラニアンの被毛はボリュームがあり、シャンプーやトリートメントのすすぎ残しに注意が必要です。
流した後に、手で被毛を上から軽く絞るようにおさえて、泡が出てこないかみると確認できます。
また、シャンプー前に体を濡らすときに、皮膚まで水が届いていないこともあるので、被毛の根元に水が届くように意識して濡らすようにしましょう。
マルチーズとヨークシャー・テリアは擦り洗いをしない
マルチーズとヨークシャーテリアは、被毛が細く、摩擦で絡みやすい形状をしています。
そのため、シャンプー剤を体に付けて、強く擦るように洗うと毛玉になる可能性が高くなります。
毛玉になるのを防ぐためには、たっぷりと泡立てたシャンプー剤で、やさしく揉み込むように洗うのがポイントです。
チワワとMix犬は目に鼻にシャンプー剤が入らないようにする
顔の小さなプティシアンは、顔周りを洗うときに目や鼻にシャンプー剤が入らないように注意しましょう。
とくにチワワは目が大きく、シャンプー剤が入りやすいので注意が必要です。
顔周りを洗うときには、泡立てたシャンプー剤を使用します。
目の近くは、シャンプー剤を多く付け過ぎると、流すときにシャンプー剤が目に入ってしまう恐れもあるので、シャンプー剤は薄めに付けることをおすすめします。
流すときには、ガーゼやスポンジなどに水を含ませてしっかり洗い流しましょう。
どうしてもお風呂が好きになれない場合は?
いろいろな方法を試したけれど、愛犬がお風呂を好きになれず、自宅ではできないと困っているオーナーさんもいるかもしれません。
どうしても自宅でお風呂が難しければ、ドライシャンプーを使用するまたはプロに頼むという方法も検討してみてください。
ドライシャンプーを使用する
ドライシャンプーとは、水で洗い流す必要のないシャンプーです。愛犬の体にドライシャンプーをつけて、揉み込むように洗ったら、タオルなどで拭き取ります。
お風呂がどうしても苦手な愛犬以外にも、介護が必要な愛犬や、体の一部分だけで汚れてしまったときなどにも使用できます。
ドライシャンプーには、泡タイプやスプレータイプ、タオルタイプとさまざまなモノが販売されているので、使用しやすい商品を選んでみてください。
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「A.P.D.C ウォーターレスシャンプー」は、泡タイプのドライシャンプーです。
泡を皮膚に馴染ませて軽くマッサージをし、タオルで拭き取るだけなので、愛犬に負担をかけずにシャンプーできます。植物成分配合で、愛犬の肌に優しいのもポイントです。
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「ゾイック(ZOIC) ドライシャンプー」は、スプレーミストタイプのドライシャンプーです。布やガーゼにスプレーを吹きかけて使用します。低刺激アミノ酸系の洗浄成分が配合されており、デリケートな皮膚や被毛を保護しながらシャンプーできます
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「ライオン(LION) クイック&リッチ トリートメントイン シャンプータオル」は、タオルタイプのドライシャンプーです。
厚手のメッシュシートを採用しており、1枚で愛犬の全身を拭き取ることができます。洗浄成分は、食品由来の安全なモノを100%使用。
トリートメント成分配合で、被毛のうるおいを保つことも可能です。
トリマーなどのプロに頼む
家でのシャンプーが難しい場合は、無理をせずにトリマーなどのプロに頼ることも大切です。
プロにお願いすると、手早く安全にシャンプーを終わらせることができます。また、爪切りや肛門腺絞りもしてもらえます。
トリミングサロンでは、シャンプーのみのコースもあり、カットの必要がない場合でも利用できます。
トリマーさんに「お風呂が苦手です。」と一言伝えておくと、怖がらせないように配慮してもらえるので、より安心です。
愛犬がお風呂好きになるとメリットがたくさん!
愛犬のお手入れとして、どの犬種でも定期的なお風呂は必要です。お風呂の頻度は、1ヵ月に1回が目安と言われています。
皮脂が溜まりやすい、またはアレルギー体質の愛犬は、2週間に1度のお風呂が必要になる場合もあります。
愛犬がお風呂が好きになると、愛犬もオーナーさんも定期的なお風呂にストレスを感じることがなくなるのもメリットの1つです。
お風呂には、ブラッシングでは落としきれない皮脂や汚れを落とす役割があります。
きれいにみえる愛犬でも、被毛の内側には皮脂や汚れが溜まり、お風呂に入らないとニオイの原因になります。
定期的なお風呂は、愛犬を美しく健康に保つことができます。抜け毛も軽減できるので、愛犬がお風呂を好きになると、メリットがたくさんあると言えるでしょう。
まとめ
今回は、愛犬がお風呂を怖がる理由や対処法、定期的なお風呂が必要な理由などを解説しました。
愛犬がお風呂を怖がるのには、さまざまな理由があります。
オーナーさんは、愛犬が何を怖がっているのか理解し、その原因をなるべく取り除いてあげることが大切です。
お風呂好きになってもらえるように、ぜひ今回紹介したお風呂のコツを参考にしてみてください。
プティシアンマガジンでは、この他にも、お手入れのコツなど、愛犬との日々が楽しくなるような情報を配信しています。
シャンプー後に可愛くなった愛犬を、上手に撮影する方法を紹介した記事も、ぜひチェックしてみてください。