「トイプードルが吠えているのはなぜ?」
「トイプードルの無駄吠えをやめさせる方法はある?」
このように小型の愛犬の無駄吠えに困っているオーナーさんは多いのではないでしょうか?
トイプードルの無駄吠えには、必ず理由があります。
無駄吠えをやめさせるには、吠えている理由を探り、理由に合った対処をしなければなりません。
そこで今回は、トイプードルが無駄吠えする理由とシーン別の対処法を解説します。
トイプードルが無駄吠えするのはなぜ?
トイプードルが無駄吠えをする理由は、周囲の環境や愛犬の性格などによってさまざまです。
無駄吠え対策は、吠えている理由によって異なります。
愛犬の吠えの理由を知ることで、適切な対処ができるようになるでしょう。
トイプードルの無駄吠えには、下記のような理由が考えられます。
- オーナーさんに何か要求をしている
- 寂しい
- 苦手な音に反応している
- 人や犬に警戒している
オーナーさんに何かを訴えたいときには、高い声で鳴くことが多くあります。
反対に、何かに警戒しているまたは不安なときは低い声で鳴き、「ウー」とうなることもあります。
愛犬をよく観察して、無駄吠えの理由を見極めましょう。
【シーン別】トイプードルの無駄吠え対策
ここからは、トイプードルの無駄吠え対策を7つのシーンにわけて紹介します。
- 夜に吠える
- オーナーさんに向かって吠える
- ケージに入れると吠える
- 留守番中に吠える
- 音に反応して吠える
- 来客に対して吠える
- 散歩中に吠える
それぞれの無駄吠えの特徴と対策をみていきましょう。
夜に吠える
夜、1人になると「クゥーン」「キャンキャン」など寂しそうに鳴くときは、夜鳴きと考えられます。
夜鳴きは、迎えたばかりの小型の子犬に多くみられます。
夜鳴きの場合、無視することで徐々におさまっていきます。
「鳴いていて可哀想」という気持ちで声をかけると、「鳴いたらオーナーさんが構ってくれた」と勘違いし、夜鳴きがひどくなる可能性があります。
ただし、迎えたばかりの子犬は不安でいっぱいです。
迎えて2~3日は愛犬のそばでオーナーさんが寝ると安心感を与えられ、夜鳴きが軽減するでしょう。
オーナーさんに向かって吠える
オーナーさんに向かっての吠えは、「構って」「ご飯が欲しい」など、何かを要求する目的があります。
要求吠えは、徹底的に反応しないことが大切です。
しつこく鳴いている場合は、「ダメ」「こら」と叱りたくなるオーナーさんは多いでしょう。
しかし、叱ると「鳴いたら構ってもらえた」と愛犬が認識し、さらに吠えがひどくなります。
また、目線を合わせるだけでも構ってもらえたと認識する可能性があるため、オーナーさんの目線にも注意が必要です。
要求吠えは、吠えない環境を作ると防止できます。
たとえば、散歩の前に吠えるトイプードルは、散歩の時間をあえて不規則にして、愛犬に散歩の時間が事前にわからないように工夫してみてください。
ケージに入れると吠える
ケージに入れると吠える場合は、ストレスを抱えている可能性があります。
ケージの中では自由に遊びまわることができないため、「もっと遊びたい」「オーナーさんに構ってもらいたい」という思いで吠えているケースが多くあります。
ケージの中で吠えるときには、ケージに入れる前にしっかりと運動をさせておくことが不可欠です。
トイプードルは元々狩猟犬として働いていた歴史があり、運動量の多い犬種です。
そのため、日々の運動量が足りていないとストレスが溜まり、無駄吠えにつながることがあります。
散歩だけでなく、愛犬が自由に走り回れる時間も確保しましょう。
留守番中に吠える
留守番中の吠えは、寂しさや不安を抱えていることが多くあります。
吠え対策には少しずつ留守番の練習をして、小型の愛犬が1人で過ごすことに慣らしておく必要があります。
留守番はいきなり長時間するのではなく、30分程度の短時間から始めましょう。
トイプードルが大人しく過ごせていれば、徐々に留守番の時間を長くしていきます。
また、留守番をさせるときの環境作りも大切です。
留守番前に小型の愛犬と遊んで疲れさせておくと、大人しく過ごせる可能性が高くなります。
さらに長時間遊べる知育玩具も、留守番中の吠え対策に効果的です。
音に反応して吠える
玄関のチャイムやトラックの音、電話の着信音など小型の愛犬が苦手に感じている音に吠えるケースは少なくありません。
苦手な音に反応する場合は、その音に慣らすことが不可欠です。
まずは苦手な音を録音して、小さな音量で聞かせてみてください。
音を流すタイミングは、ご飯中や遊び中などあえて愛犬がほかのことに集中しているときがおすすめです。
音を聞かせても反応せずに大人しくできていればよく褒めます。
音に慣らす練習は繰り返し行い、徐々に音量を上げていきましょう。
来客に対して吠える
来客に対して警戒や不安から吠えることがあります。
来客に吠える小型の愛犬は、子犬の頃の社会化が不足していることが考えられます。
来客に吠えるときの対処法は、来客におやつをあげてもらうことです。
来客からおやつをもらう経験を何度も繰り返すと、「人が入ってきたらいいことがある」を覚え、警戒や不安からの吠えは少なくなるでしょう。
散歩中に吠える
散歩中にほかの人や犬に対して吠える場合、子犬の頃の経験不足が原因の可能性が高いといえます。
子犬の頃に家族以外の人や犬と接していないと、警戒心が強くなり吠えやすくなります。
散歩中にほかの人や犬とすれ違う場合は、トイプードルの意識がオーナーさんに向いている間に「お座り」や「待て」などの指示を出しましょう。
吠えずに我慢できた場合、しっかり褒めてごほうびをあげます。
愛犬が吠えて興奮状態のときは、人や犬から距離をとることを優先しましょう。
警戒心や恐怖心を感じる対象が近くにいると、常に興奮状態になり、オーナーさんの指示が通りません。
ほかの人や犬をみて吠えるクセがつく前に、オーナーさんに意識を向ける練習をしておくことが大切です。
トイプードルの無駄吠え対策を始める時期は?
トイプードルの無駄吠え対策は、自宅に迎え入れたらすぐに行いましょう。
子犬の時期は、体も小さくかわいいのでつい甘やかしてしまいます。
しかし、子犬の時期にしつけを始めないと、わがままに育つ可能性が高くなります。
無駄吠えはクセになると、直すのに時間がかかります。
そのため、クセになる前にしつけることが不可欠です。
トイプードルの無駄吠えの注意点
ここからは、無駄吠え対策の注意点を5つ紹介します。
- 根気強くしつける
- 家族でしつけのルールを統一する
- 叱らない
- 愛犬と信頼関係を築く
- 病気の可能性もある
それぞれの注意点を詳しく解説します。
根気強くしつける
無駄吠えを完全になくすには、多くの時間がかかります。
そのため、オーナーさんは根気強く無駄吠えのしつけを行う必要があります。
とくに、要求吠えや警戒吠えがクセになっている場合、やめさせるには根気がいるでしょう。
ただし、トイプードルは頭がよく、信頼しているオーナーさんの指示はよく聞きます。
根気強く向き合うことで、無駄吠えは改善していく可能性が高いといえます。
無駄吠えのしつけは長期間かかることを認識し、根気強く愛犬と向き合うことが不可欠です。
家族でしつけのルールを統一する
家族でトイプードルを飼育している場合、全員が同じルールでしつけしましょう。
家族の中でしつけのルールが統一されていないと、愛犬が混乱する可能性があります。
たとえば、「構って欲しい」と要求で吠えたとき、お母さんは反応しなくても、お父さんが要求を叶えてしまうと無駄吠えをやめさせることができません。
無駄吠えのしつけをすると決めたら、まずは家族間でトイプードルにどのように対応していくか話し合いましょう。
叱らない
愛犬が吠えたときに、叩いたり大声で叱ったりしないように注意しましょう。
興奮しているときに大声で叱ると、さらに興奮して吠えがエスカレートするケースも少なくありません。
また、トイプードルによっては叱られても「構ってもらえた」と認識する場合もあります。
吠えるとオーナーさんに意識してもらえると学習し、さらに無駄吠えがひどくなると考えられるでしょう。
無駄吠え対策をしていても、小型の愛犬が吠えるケースはよくあります。
吠えたときには、叱りたい気持ちをこらえて反応しないことを意識してみてください。
愛犬と信頼関係を築く
しつけは、オーナーさんと愛犬がしっかり信頼関係を築けているほうが成功しやすくなります。
とくに散歩中の吠えは、歩きながらオーナーさんに意識を向けることができると解決する可能性が高くなります。
信頼関係を築くには食事や散歩などのお世話だけでなく、一緒に遊んだり、お手入れをしたりと愛犬と過ごす時間をしっかり確保することが大切です。
病気の可能性もある
愛犬の様子がいつもとは違い、吠え方もおかしい場合は病気の可能性があります。
吠え方がおかしいときに考えられる病気は、下記のとおりです。
- 気管支炎
- 脳疾患
- 認知症
愛犬は吠えることで体の痛みや不安をオーナーさんに伝えていることがあります。
吠え方がおかしいときは、動物病院に相談してみましょう。
まとめ
トイプードルが吠えるときには、必ず何かしらの理由があります。
トイプードルの無駄吠えは、要求や警戒が原因になっているケースが多くあります。
愛犬の無駄吠え対策は、吠える理由に合わせて吠えない環境を作ることが大切です。
無駄吠えがクセになる前に、本記事で紹介した無駄吠え対策を実践してみてください。