抱っこ好き!プードルの上手な抱っこの仕方と気をつけたいこと

ぬいぐるみのように愛らしいプードルの魅力に、夢中になっている方も多いはず。
大切な家族の一員であるプードルを、怪我なく安全に育てて行きたいですよね。

今回は、そんな可愛いプードルを上手に抱っこする方法怪我予防のための注意点お子様が抱っこする際のポイントを解説していきます。

プードルとの楽しいスキンシップのために、正しい抱っこの方法をぜひチェックしてみてくださいね!

目次

抱っこ時に注意!プードルに多い怪我とは?

まずは、プードルを抱っこしている時に起こりやすい怪我を確認しておきましょう。

前肢の骨折

犬の前肢には、橈骨(とうこつ)と尺骨(しゃっこつ)という二本の骨があります。
橈骨は太めの骨・尺骨は細めの骨なのですが、プードルは橈骨でも人間の指ほどの細さしかなく、とても折れやすいのです。

抱っこされた位置から飛び降りた衝撃で骨折してしまうことも多いですし、普段の生活で少しずつ衝撃が加わって、少しの刺激で骨折してしまうこともあるので注意が必要です。

膝蓋骨の脱臼

膝蓋骨(しつがいこつ)とはヒザのお皿の部分のことで、ヒザの曲げ伸ばしに必要な骨です。

通常はイラストのように真ん中にあるのですが、何らかの原因で膝蓋骨が足の内側or外側に外れてしまうことを、膝蓋骨脱臼(パテラ)といいます。
プードルなどの小型犬では内側に外れることが多いようです。

生まれつき脱臼しやすい体質の場合もありますが、抱っこから飛び降りたり、フローリングなどで滑って起こることも。
脱臼の程度にもよりますが、外れた場合は痛がったり、足を上げたままにして歩けなくなってしまいます。

プードルを上手に抱っこする方法

それではここから、怪我を防いで安全にプードルを抱っこする方法を解説していきます。

必ずオーナーさんがかがんだ姿勢から抱っこする

まずは、抱っこする前の姿勢から確認していきましょう。
プードルなど小型犬を抱っこするときは、必ず愛犬のそばにかがんでから抱き上げるようにしてください。

たまに、オーナーさんが立ったままバンザイした状態の愛犬の脇を持ち上げている方がいますが、これは絶対にNG。
小型犬の肩や腰には負担が大きく、関節や腰を痛めてしまう原因になります。

上手な抱っこの手順

では、プードルなど小型犬を上手に抱っこする手順をチェックしていきましょう。

  1. 愛犬のそばにかがむ
  2. 愛犬を、オーナーさんから見て横向きに立たせる
  3. 片手を愛犬の脇の下から入れる
  4. もう片方の手を愛犬の股の間からお腹の方に向けて入れる
  5. 愛犬の胸を包み込むように抱え、愛犬の背骨が床と平行になるように意識しながら立ち上がる(愛犬の背骨を曲げず、まっすぐになるように注意してください)
  6. 立ち上がったら脇をしめて、愛犬と体をくっつけて安定させる

このように、かがんだ状態でしっかり愛犬の体を包み込んでから立ち上がり、腰が地面と平行になるように抱っこすることが大切です。

NGな抱っこ方法

次に、プードルなど小型犬にとってNGな抱っこ方法をチェックしておきましょう。
よく見かけるかもしれませんが、以下のような抱っこは実は体に負担の大きい方法なので注意してくださいね。

  1. 縦抱き(愛犬の背骨が地面と垂直になっている)
  2. お姫様抱っこ
  3. 片手で愛犬の上半身だけ抱え、下半身はブラブラさせている

これらはどれも愛犬の体には負担が大きく、腰痛の原因となる抱っこ方法です。
上手な抱っこ方法をチェックして、安全にスキンシップを楽しみましょう♪

抱っこ中の落下に注意!

抱っこ中に一番多いのが、不意に落下してしまい怪我をしてしまうケースです。

大人しく抱っこされている時でも、突然の大きな音や他の愛犬にびっくりして、手をすり抜けて飛び降りてしまうことがあります。
抱っこしている最中は油断せず、愛犬の様子をしっかりチェックしてあげてくださいね。

プードルを抱っこするメリット・デメリットとは?

プードルなど小型犬を抱っこするのには、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
詳しく見ていきましょう!

抱っこに慣れることで得られるメリット

まずは、抱っこに慣れることで得られるメリットをご紹介します。

一緒に出掛けられる場所が増える

最近では、犬を抱っこしていれば入店できるお店が増えてきました。

カフェやお買い物など、オーナーさんと一緒に過ごす時間が増えるのは愛犬にとってもうれしいもの
抱っこに慣れて、いろんな場所にお出かけしてくださいね♪

危険を避けられる

例えばお散歩中に地面に危険なものが落ちていた時や、吠えられたりして怖がっている時など、サッと抱っこしてあげたいですよね。

また、災害時に避難する時など愛犬をセーブしておくべきシーンでも大人しく抱っこされていると安心です。

抱っこすることでのデメリット

一方、抱っこすることで以下のようなデメリットもあります。

ワガママになってしまうことも…

抱っこが大好きな小型犬は、オーナーさんに抱っこを要求してくることも多いでしょう。
しかし、いつでも愛犬の要求に応えているとワガママになり、要求が通るまで吠えるなど問題行動につながることも。

大事なことは、主導権は常にオーナーさんが握ることです。

抱っこできない時は無視したり、お座り・待てなどのコマンドを出して愛犬が落ち着いてから抱っこするなど、必ず要求が通るわけではないことを教えましょう
愛犬と立場が逆転しないよう、毅然とした態度で接してくださいね。

小さな子供が抱っこするときの注意点

小さな子供が「犬を抱っこしたい!」ということもあるかと思います。
子どもと愛犬が、スキンシップを通して絆を深めるのはとっても大切
大人がサポートして、愛犬を抱っこさせてあげられるといいですね。

それでは、子どもがプードルなど小型犬を安全に抱っこできる方法を解説していきます。

子どもを座らせた状態で抱っこさせるのがおすすめ

小さな子どもが抱っこする時は、子どもが床に座ったままの状態で抱っこさせるのがおすすめです。

どんな小型犬でも、本気で逃げれば子どもの手から逃げ出すことは簡単。
仮に飛び出しても怪我をするリスクのない、低い位置での抱っこを心がけてください。

抱っこの時は大人が側についてサポートを! 

小さなどもだと、愛犬の体がしっかり安定しないことも。
大人の方が愛犬のお尻を支えてあげたり、愛犬・子ども共に不安にならないようサポートしてあげることも大事です。

抱っこしている最中は目を離さずに、そばに付いていてあげてくださいね。

抱っこが苦手な犬もいる

プードルなど小型犬の中には、抱っこされるのが苦手な子もいます。

原因はさまざまですが、じっとしているのが苦手な子や、抱っこに嫌な記憶のある子(痛い思いをしたなど)は抱っこが苦手になってしまうことも。

そんな愛犬にはどのように接したらよいのか、チェックしていきましょう。

抱っこが苦手な犬も徐々に慣れさせることが大切!

抱っこが嫌いなら、無理にやらなくても…と思うオーナーさんもいらっしゃるかもしれません。
ですが、抱っこはスキンシップだけでなく、愛犬を危険を守るためにとても大切
どうしても抱っこしなければならない場面は、必ず訪れるのです。

抱っこが苦手な愛犬も、少しずつステップを踏めば徐々に慣れてきます
以下で説明する接し方を参考に焦らずゆっくりと信頼関係を築き、抱っこに慣れさせてあげてくださいね。

抱っこが苦手な犬への接し方

まず、抱っこが苦手な子はいきなり抱っこの練習をするのではなく、段階を踏んで慣れさせていきましょう。

触られること自体苦手な子の場合、まずは、背中を触ることから始めます。
背中に触ることに抵抗がなくなったら、次は胸・お尻などにそっと手を当てられるように慣れさせましょう。
時間はかかるかもしれませんが、焦らず少しずつ触られることに慣れさせるのが大切です。

触られることに慣れてきたら、次にオーナーさんが座った状態で愛犬を膝の上に乗せる練習をします。
この時も無理せず、いつでも降りられるようにしてあげてください。

膝の上で安心して過ごせるようになったら、次に座ったまま抱っこする時の姿勢をとる練習に入ります。
先ほどご紹介した通り、脇から手を回し、もう片方の手は股の間からお腹にかけて手を入れてください。
そして、座ったままその場でそっと持ち上げてみましょう。

慣れてきたら、座った姿勢から膝立ちの姿勢まで持ち上げる練習をし、最終的に立った姿勢での抱っこに挑戦してみてください。
最初は短時間から始め、少しずつ時間を伸ばしていくのがおすすめです。

もちろん、一つのステップが成功するごとにたっぷりとほめてあげてくださいね。

正しい抱っこ方法を身につけよう

愛犬の抱っこは、スキンシップとしてだけでなく愛犬の危険から守るためにも大切です。

ただし、間違った抱っこ方法だと愛犬の体に負担を与えてしまうことも。
正しい抱っこ方法をしっかりとチェックして、可愛いプードルとの生活を楽しんでくださいね♪

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