【専門家が解説】小型犬の涙やけの原因は?対処法4選!

マルチーズやトイプードルを中心にプティシアンの涙やけに悩む飼い主さんは多いのではないでしょうか?
今回は、ドッグヘルスアドバイザーを中心にペット関連資格を多数保有した専門家がプティシアンの涙やけの原因や対処法を中心に紹介させていただきます。

プティシアンはなぜ涙やけが生じやすい?
大型犬や中型犬もシニアになると涙やけが生じる犬もいますが、プティシアンに関しては年齢問わずに涙やけが生じやすいのが特徴です。
それでは、なぜプティシアンは涙やけが生じることが多いのでしょうか

 

1、プティシアンは顔の構造上涙やけが生じやすい
プティシアンは、そもそも顔の構造から涙やけが生じやすいのが特徴です。
涙の液体を鼻の方に送る「鼻涙管(ビルイカン)」が細い犬が多いので、涙やけには注意が必要です。

また、プティシアンにはマルチーズやチワワ、ポメラニアンなどの鼻の長さが短い犬種が多く、涙の排泄異常や「鼻涙管(ビルイカン)」が塞がってしまう、または閉鎖してしまうような病気が多いことが理由の1つです。

 

2、プティシアンの目には異物や逆さまつげが入りやすい
プティシアンには、チワワやポメラニアンのように目が大きく、横から見ると出ているような犬種が多いのが特徴です。
そのため、ほこりやゴミなどの異物で外部からの刺激を受けやすく、これら異物が原因で涙が過剰に出てしまい、涙やけが生じることがあります。なお、逆さまつげが眼球を刺激して、涙がたくさん出て涙やけを起こすこともあります。

 

涙やけが生じやすいプティシアン
涙やけが生じやすい犬種は、チワワやマルチーズ、ポメラニアン、トイプードル、ヨークシャテリアなどです。

マズルが短い犬種は特に涙やけが生じやすく、それに加えて目の周りの被毛が伸びやすい犬種も目が毛にあたって涙がたくさん出てしまうことで涙やけが起こりやすいので注意しましょう。

 

プティシアンの涙やけの対処法4選
ここでは、涙やけに悩む飼い主さんのために、主な涙やけの対処法を紹介します。動物病院で治療が必要になるケースもありますが、自宅ケアも大切ですので、今日からぜひケアしてあげてください。

1、まずは獣医師に相談する
涙やけの原因として多いのが、前述で紹介させていただいた「鼻涙管(ビルイカン)」の異常や結膜炎を中心とした目の病気です。
そのため、過剰に涙が溢れていたり目ヤニが生じている場合は、まずは動物病院で涙やけの原因について相談して、獣医師の指示に従って治療が必要であれば治療を行ってもらいましょう。

2、目の周りの毛をカットする
目の周りの毛が眼球に触れると、目が刺激されて涙が過剰に出てしまいます。
この涙の液体に含まれる成分や雑菌が酸化すると涙やけがひどくなってしまうので、定期的にトリミングサロンでカットしてもらいましょう。

自宅でカットできる方は、定期的にカットしてあげることをおすすめしますが、目の周りのカットは素人だと危険ですので、慣れていない方はトリマーにお願いすることをおすすめします。なお、逆さまつげが生えている場合は、動物病院での処置が必要になります。

3、定期ケアを怠らない
涙やけが多いプティシアンは、自宅での定期ケアを怠らないことが重要です。
ティッシュを少し濡らして、目にティッシュが当たらないように十分注意しながら被毛についている涙を定期的に拭いてあげましょう。
キッチンペーパーがある場合は、繊維質が少ないのでキッチンペーパーを少し濡らして優しく拭いてあげると尚良いでしょう。

また、すでに涙が固まってしまっているプティシアンの場合、無理に取り除くと皮膚が剥がれたり炎症を起こしてしまうので、熱くない蒸しタオル(少し温かい程度)を準備して、固まっている部分を優しく押すようにしてふやかしてあげると、固まった目ヤニや涙が取りやすくなります。

重度に固まってしまっている場合は、愛犬が嫌がらないように何日もかけて、少しずつ取り除いてあげましょう。

4、ドッグフードを変えてみる
涙やけが生じる原因の1つに低品質のドッグフードやドッグフード内に含まれる添加物、食物アレルギーが考えられます。

そのため、消化しやすい肉や魚が主原料のドッグフードに切り替えてみると良いでしょう。
また、念の為無添加ドッグフードを選ぶことも大切です。食物アレルギーが疑われる場合は、事前に動物病院でアレルギー検査を行いましょう。


まとめ
今回は、ドッグヘルスアドバイザーがプティシアンの涙やけの原因や涙やけの対処法4選、マルチーズなどのプティシアンに涙やけが多い理由について紹介しました。

涙やけには様々な原因が考えられるため、重度の場合は動物病院で検査と治療を行い、軽度の場合は自宅ケアや食事管理を怠らないようにしましょう。

 

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次