愛犬とのお散歩が楽しい季節になりました。
屋外で思い切り愛犬を走らせてあげたい、他の犬と楽しく遊んでほしい。
そんなとき、連れて行きたいのがドッグランです。
でも「体が小さいうちのコを、ドッグランに入れても大丈夫?」
「うちのコは興奮しやすい性格だけど、みんなと仲良くできるかな?」
ドッグランで、小型犬のオーナーさんが気をつけるべきことをまとめてみました。
愛犬と、安全に楽しい時間を過ごしましょう。
まず、ドッグランへ行く際の持ち物リスト
オシッコにかける水のボトル
オシッコに水をかける必要があるかどうかは、ランによってマナーが違います。
地面が土か砂地か草地か、コンクリートかによっても変わるため、注意書きをよく読み、周囲のオーナーの行動を見て従いましょう。
ほとんどのランでは水道が使えるため、オシッコを流す用として使い終わった小さめのペットボトルを持っていくのがおすすめです。
ウンチを取る紙と袋
ウンチは基本的に持って帰る場合がほとんどですが、ランによってはゴミ箱が設置されているところもあります。
捨て方は、説明書きをよく見て従いましょう。
愛犬に飲ませる水のお皿
水の蛇口が設置されている場合が多いため、水を入れるお皿を用意すれば、新鮮な水を愛犬に与えることができます。
混合ワクチン・狂犬病接種済み証明書
入場に際しては、混合ワクチンや狂犬病ワクチンの接種済み証明書の提示が必要なドッグランがほとんどです。
アレルギーなどで接種できない場合、ほとんどは接種猶予証明書でOKですが、たまにNGのランもあるので、事前に問い合わせましょう。
犬種フリーエリアでの注意点
ドッグランでは、大型犬と小型犬にエリアが分かれている場合が多いのですが、どの犬種でもOKになっているランもあります。
そういうところでは特に、愛犬のリードを外す前に、ラン内にいる犬と挨拶させて、相性をしっかりチェックしましょう。
穏やかな大型犬も、しつこく絡まれると暴力的になる場合もあります。
愛犬がうるさくつきまとったりしないかも、しっかり見定めましょう。
また、大型犬が多い場合、追いかけっこが始まると大変危険です。
大型犬が勢いよく走っていると、ぶつかられたときに大きなダメージを受けます。
また猟犬などは、小型犬を獲物とみなしてしまうこともあります。
犬たちのテンションが上がってきたらすぐ避難するなど、しっかり様子を見ながら遊ばせましょう。
うちのコはドッグラン向き?
ドッグランは、愛犬同士がノーリードで楽しく遊ぶ場所。
でも、愛犬の性格や習慣によっては、怖い思いをしたり、危険な目に遭うことも。
愛犬がドッグランを楽しめるかどうかを見極めましょう。
初めましてのご挨拶はできる?
お散歩で、初めて会う犬と友好的に挨拶できますか?
興奮しやすいコや、他の犬に飛びついたり吠えかかる癖があるコは、ドッグランでトラブルになる可能性があるため、平和に挨拶できるよう、普段のお散歩で練習しましょう。
人や犬に噛みついたことがある場合、しつけ教室や訓練所に行って、トレーナーさんにOKをもらってからにしましょう。
運動は好き?
犬は、広いところで伸び伸びと飛んだり走ったりするのが大好き。
ただし、太り過ぎや膝蓋骨脱臼(パテラ)、心臓疾患など、健康に不安があるコは、激しく運動させると体に負担がかかることがあります。
またシニア犬は、他のコと遊んだり、走ることに興味がなくなったりもします。
愛犬の体調や興味を見ながら行くようにしましょう。
犬のお友だちはいる?
ドッグランを楽しむには、他の犬との交流が欠かせません。
愛犬がいつものお散歩で、会うと嬉しそうにする、お友だちはいますか?
もし、どんな犬に会っても尻尾を下げて、嫌そうに逃げる場合はドッグランには向いていない可能性が。
ドッグランに通い始めてまだ日が浅い場合は、犬の幼稚園やしつけ教室などで他の犬と遊ぶことに慣れさせてみると良いかもしれません。
プロのトレーナーさんに判断してもらうことも大切です。
ドッグランに慣れていなかったり、苦手なコを無理にランに連れて行くと、愛犬のトラウマになってしまいます。
また、近寄ってきた他の犬に危害を加えてしまう可能性もあるため、愛犬の反応をしっかり見極め臨機応変に対応してあげましょう。
小型犬オーナーの必須マナー
ドッグラン内では、常に愛犬の動向に気をつけましょう。
ランに慣れていない場合、オーナーさんが一緒に遊び、楽しい場所であることを教えてあげましょう。
他の犬に嫌がられたり、相性の悪いコがいたら、すぐに対処することも重要です。
ルールを守って、楽しく過ごしましょう。
最初に、ラン内の犬との相性をチェック
まず、ドッグランに入ったときは、いきなりノーリードにせずリードに繋いだ状態で、その場にいる全員と挨拶させましょう。
愛犬の反応や相手の犬を見て、問題がないことを確認してからリードを外すようにすると安全です。
愛犬から目を離さない!
ドッグラン内で、オーナーさん同士がおしゃべりに夢中になったりすることは、とても危険です。
愛犬から目を離さず、他の犬やオーナーさんに迷惑をかけていないか、常にチェックを怠らないこと。
多頭飼いの場合、オーナーさんもなるべく複数で行き、手分けして愛犬を見るようにしましょう。
愛犬と一緒に遊ぼう
オーナーさんが、愛犬と一緒に遊んであげることも大切です。
おもちゃの使用が許可されているランではボール遊びをしたり、追いかけっこしてみましょう。
その場に慣らすことで、ランが楽しい場所だと認識し、他のコとも遊べるようになってきます。
愛犬のはしゃぎすぎに注意!
他の犬やオーナーさんにしつこくしていたり、興奮しすぎていたらすぐに引き離しましょう。
特に男の子は女の子の匂いに敏感。
嫌がる女の子を追い回すこともあります。
また、小型犬が大型犬にまとわりついていたら危険です。
踏まれただけでケガをする可能性も。
相手を加害者にしないよう、気をつけましょう。
いったんリードを付け、ランの外に出たり、散歩するなどして落ち着かせましょう。
ランのルールに従おう
ドッグランによって、ルールはさまざま。
トイレは、ウンチを拾うだけでなく、オシッコにも水を掛けて流す場合もあります。
ボールなど、おもちゃの使用が禁止されていることも。
また、オヤツを与えることや、オーナーさんの飲食が禁じられている場合もあります。注意書きや周囲の様子をチェックして、ルールに従いましょう。
愛犬の様子に気を配ろう
ふだんより激しく運動している場合、暑い季節でなくても、熱中症にも注意。
適宜水を飲ませたり体にかけるなど、気をつけてあげましょう。
他のコとの遊びに夢中になって、体力を消耗しすぎることも。
無理をさせないように、様子をよく観察しましょう。
愛犬が楽しめたら、また行こう
愛犬が楽しそうにしていたら、できるだけランに連れて行きましょう。
近くの公園やホームセンターに併設されているランであれば、気軽に立ち寄れますね。
オーナーさんも愛犬も、ランで知り合いができると、さらに楽しくなるはず。
短い時間でも、頻度は多いほうがいいでしょう。
こんなトラブルに気をつけて
ドッグランでは、犬同士のトラブルが起こりがち。
万一の事故の場合、裁判に発展することもあります。
小型犬だからといって、加害者にならないとは限りません。
愛犬の様子をしっかり見ていることが大切です。
大型犬に噛まれ、ケガや落命
小型犬に馴れていない大型犬にとって、小型犬は獲物やおもちゃに見えてしまいます。
追い回されて噛みつかれる可能性があります。
なるべく小型犬専用エリアで遊びましょう。
大型犬もいるエリアに入る場合、乱暴な犬がいないか、しばらく観察して見極めましょう。
ハイスピードで走る犬とぶつかり、ケガ
小型犬同士でも、走るスピードが速いと、ぶつかった場合ダメージが大きくなります。
脳震盪を起こして気絶したり、骨折する可能性も。
超小型犬の場合は、特に気をつけましょう。
遊具で遊んでいてケガ
ランに設置されているアジリティの遊具の中には、かなり高さがあるものも。
落ちてケガをしたり、命に関わることもあるので、登らせるときは必ず横について、上からジャンプしないように気をつけましょう。
トンネルなどは、中でケンカが起きると大変。
他のコが入っていないか確かめてから遊ばせましょう。
まとめ
愛犬がドッグランを楽しめるタイプであれば、ぜひ一緒に遊びに行きましょう。
愛犬から目を離さず、周囲の犬と楽しく遊べるよう、気を配ることを忘れずに。
慣れていないと体調を崩すこともあるので、注意しましょう。
ドッグランでは、さまざまなトラブルも起こります。
実際の事例を知り、常に気をつけることが大切です。