「プティシアンを迎えたいけど、費用はどのくらいかかるの?」
初期費用はもちろん、年間費用や生涯費用の総額や内訳を詳しく解説します。筆者が実際に愛犬を迎えた時の費用明細も公開♪
プティシアン(フランス語で小型犬):トイプードル、ティーカッププードル、チワワ、マルチーズ、MIX(チワプー、マルプー)、ヨークシャー・テリア(ヨーキー)、ポメラニアンなどの小型犬、超小型犬
- 愛犬を迎えるのに必要な初期費用は「生体料金+5万円〜」
- 愛犬にかかる年間費用は「約16万円」
- 愛犬にかかる生涯費用は「約250万円」
プション
愛犬を迎えるときの初期費用 生体料金+5万円〜
犬種や血統によって生体料金は大きく異なるため、選ぶプティシアンによって初期費用は変わります。
生体料金
生体料金の相場
主なプティシアンの犬種別生体料金の相場はこちら。
犬種 | 価格の相場 |
---|---|
トイプードル | 約330,000円 |
チワワ | 約270,000円 |
ポメラニアン | 約350,000円 |
ヨークシャー | 約290,000円 |
マルチーズ | 約340,000円 |
出典:みんなのブリーダー ※相場は2023年4月時点のリサーチです
「みんなのブリーダー」ほか、ブリーダー直販の子犬販売サイト等で、おおまかな相場を調べることができます。
自分が迎えたい犬種の生体料金の相場を知りたい場合は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
どこで迎え入れる?値段が大幅に変わることも
プティシアンの購入先は、ブリーダー以外にもペットショップや里親募集などがあります。
ペットショップでは、生まれたばかりの子犬ほど生体料金が高い傾向があります。
里親募集では、譲渡費用が発生する場合としない場合がありますが、審査が必要であるなど厳しいルールが用意されていることがあります。
また、里親募集の対象となる保護犬は、飼い主が飼えなくなって手放した、野良犬になっていたなど、特別な背景を持っている場合があります。
「望ましくない癖がついている」「人と接するのが苦手」など、より気づかいが必要になるかもしれません。「命を預かる」という意識を持って迎えるようにしましょう。
手続きと予防接種など 約3万円〜
畜犬登録
愛犬を迎える時には、住んでいる市町村に登録が必要です。
費用は市町村によって異なりますが、概ね3,000〜3,500円ほど。
基本的には役所で行いますが、動物病院で行ってくれることもあります。
健康診断
愛犬を迎える時の健康状態を把握するためにも、早めに健康診断をしておきましょう。
健康診断の際に、今後の予防接種のスケジュールなども確認しておくことをおすすめします。
動物病院にもよりますが、基本的な項目を網羅したものであれば10,000円〜が相場です。
混合ワクチン
愛犬の命に関わる危険な感染症を予防するために、混合ワクチンを接種しましょう。
何種類のワクチンを打つかによって費用は変わりますが、筆者の場合は8種混合で8,000円ほどでした。
子犬の場合、16週齢までに3回ほどワクチンを打ちます。
その後は年に一回の接種となることが多いため、毎年の費用として考えておきましょう。
狂犬病予防接種
混合ワクチンとは別に、狂犬病予防接種も必要です。
現在、日本では、狂犬病の発生はありませんが、人間にも感染する危険な病気です。
毎年1回の接種が必要となるので、こちらも費用として考えておきましょう。
市町村への届出なども含めて動物病院が行ってくれることが多く、費用は3,000〜4,000円ほどです。
マイクロチップの埋め込み
令和4年6月より、ブリーダーやペットショップなどで販売されている犬や猫について、マイクロチップの装着が義務化されました。
マイクロチップには生体の情報や、狂犬病予防の接種情報などが記録され、万が一愛犬が迷子になった際にも身元情報となります。
購入時に埋め込みを行ってくれることがほとんどで、費用は5,000円ほどです。
フィラリア予防
フィラリア症とは、蚊の媒介による感染する、非常に危険な感染症です。
蚊が活動し始める夏前からの予防が重要で、月に1回、おやつタイプの薬を与えることで、予防ができます。
予防薬は動物病院などで購入ができ、1ヶ月分は約1,000円ほどです。
ノミ・ダニ予防
皮膚病や感染症予防のためにも、ノミやダニへの予防もしておきましょう。
こちらもおやつタイプの薬のほか、首の後ろに点滴するタイプのものもあります。
毎月の投薬が必要で、動物病院などで1ヶ月分1,000円ほどで購入できます。
最初に揃えておきたいアイテム 約2万円〜
愛犬を迎える時に揃えておきたいアイテムは8点。
アイテム | 価格の相場 |
---|---|
ケージ | 4,000円〜 |
クレート | 3,000円〜 |
トイレトレー | 2,000円〜 |
トイレシーツ | 2,000円〜 |
食器・給水器 | 2,000円〜 |
フード | 2,000円〜 |
ベッド | 3,000円〜 |
おもちゃ | 1,000円〜 |
愛犬を迎える時に揃えておきたいアイテムについては、下記の記事で詳しく解説しています。
愛犬にかかる年間費用 約16万円
一般社団法人ペットフード協会の調査によると、愛犬にかかった月間平均支出額(2022年)は、小型犬で13,422円、超小型犬で13,461円。
これを年間費用に直すと約16万円となります。
食費と医療費が6割を占める
- 食費(ドッグフード・おやつ)
- 獣医にかかる医療費
- 保険代
- トリミングなどのケア代
- おもちゃや衣類代
- 日用品や雑貨代
フードにはとても多くの種類があり、物によって金額はさまざまです。
愛犬の食いつき加減や、涙やけの予防になるものもあるため、愛犬に合ったものを探してみてくださいね。
また、愛犬の健康状態や美容代にどれだけかけるかによって、支出額は変動します。
思わぬ事故で多額な医療費がかかることも
毎年の予防接種や健康診断のほかに、思わぬ事故で多額な医療費がかかることもあります。
これは筆者の実体験なのですが、愛犬が玉ねぎを口にしてしまったことがありました。
この時急いで動物病院に連れていき、命は救われましたが、輸血などが必要で約100,000円の医療費がかかりました。
このような不測の事態に備えて、ペット保険に入っておくこともおすすめです。
愛犬にかかる生涯費用 約250万円
プティシアン(小型犬)の平均寿命は約15年です。
先述した年間支出額161,532円に15年をかけると、2,422,980円。
プティシアン1匹には、生涯で約250万円の費用がかかります。
ただしこれは、あくまでも最低の金額です。
快適な暮らしを追求すると、これ以上の金額がかかることを必ず覚えておきましょう。
必ずしも贅沢をする必要はありませんが、愛犬とオーナーさんがお互いストレスなく過ごせると良いですね。
実例紹介♪筆者の愛犬にかかった初期費用の明細
最後に、実際に筆者の愛犬にかかった初期費用をご紹介します。
あくまで一例に過ぎませんが、ぜひ参考にしてみてください。
MIX犬(チワプー)の男のコで、迎えた時は生後4ヶ月でした。
かかった初期費用は約260,000円。
項目 | 金額 |
---|---|
生体料金 | 205,000円 |
狂犬病予防接種 | 生体料金内 |
混合ワクチン(8種/2回目まで) | 生体料金内 |
マイクロチップ埋め込み | 生体料金内 |
畜犬登録 | 3,000円 |
健康診断 | 6,900円 |
混合ワクチン(8種/3回目) | 8,000円 |
始めに揃えたアイテム | 30,000円 |
筆者が利用したペットショップでは、生体料金内に、予防接種やマイクロチップ埋め込みの金額が含まれていました。
購入先によって料金表示も異なるため、お店に確認してみてくださいね。