食いしん坊で食べることが大好きなチワワちゃん。コロコロ太っているのも可愛いなんて、思っていませんか? いつまでも健康で長生きしてもらうためには、肥満は大敵!
食事量と運動量に気を付けて、しっかり体重管理をしてあげましょう。
肥満だとどうなるの?
人間と同様に、犬でも肥満はさまざまな病気の引き金となります。
コロコロと太ったチワワちゃんは、確かにかわいいかもしれません。でも、かわいいチワワに、ずっと健康で長生きしてもらうためには、適切な食事管理で太らせないように努めることが大切です。
肥満が原因となりうる病気
肥満は以下ようなの病気を引き起こしたり、悪化させるおそれがあります。
・心臓病
・糖尿病
・白内障
・腎臓病
・肝臓病
・関節炎
・ヘルニア
・皮膚炎
チワワが太ってしまうと、心臓や関節にかかる負担が大きくなります。糖尿病にかかれば、白内障などの病気を併発、最悪は失明してしまうことも。また、腎臓の機能は一度失われると二度と元には戻りません。
このような病気を予防するために、肥満にならないよう注意することは、飼い主さんの務めです。
チワワの平均体重は?
世界最小の犬であるチワワの平均体重は、1~3㎏。ただし、体格や骨格などは同じチワワでも個体差があるため、3㎏を超えたからといいて必ずしも肥満とは言えません。大きなチワワちゃんでは、5㎏を超えることもよくありますが、肥満ではない子もたくさんいます。
では、どうしたら肥満かそうでないかを判断できるのでしょうか。
チワワが肥満であるかは、愛犬の体型を飼い主自身の手や目で確認することで判断します。そして、BCS、ボディコンディションスコアという指標を参考にして判断します。
BCSとは?
BCSとは、犬の痩せ具合もしくは太り具合を判断するための指標です。犬の見た目や触った感触で、脂肪の付き具合をスコアで算出して、体型を5段階で評価します。
・真上から見て、ウエストラインにくびれがあるか
・真横から見て、前足から後ろ足にかけて吊り上がっているか
・触って肋骨がどのくらい浮き出ているか
以上を指標にして、チワワの真上・真横・感触で判断します。いつの間にか太ってしまった!やせてしまった!ということが無いように、定期的に犬の真上と真横からの写真を撮影しておくのもお勧めです。
理想的な体形は?
BCS3
・肋骨は見えないが、触れば感じられる。
・真上から見たときウエストのくびれがわかる。
・真横から見たとき腹部がぴったりとしている。
→ 現状維持を心掛けましょう。
太りすぎの体形は?
BCS4~5
・真上から見たときウエストが判別できない。
・真横から見たとき腹部が丸くたれている。
・与える量を減らしましょう。
→ 理想的な体型になるまで食事の量と運動の量を調節し、2~3週間後に再度チェックしてみてください。
やせすぎの体形は?
BCS1~2
・触らなくても肋骨が見えている
→ 理想的な体型になるまで食事の量を増やし、2~3週間後に再度チェックしてみてください。
チワワのためのダイエット方法
肥満を予防するには、飼い主さんの食事管理にかかっています。ドッグフードのパッケージに記載されている1日の摂取量をきちんと守るようにしましょう。おやつは与えすぎないように注意し、与えた分はその日のドッグフードの量を減らすなどの工夫も必要です。
注意していても肥満になってしまった場合は、ダイエットが必要です。軽度の肥満の場合は、飼い主さんの判断でダイエットしていきます。しかし、BCS5程度の重度の肥満の場合は、健康管理も重要ですので、必ず獣医師に相談してからダイエットしましょう。
チワワのダイエットも、人間と同じ。「食事管理」と「運動」です。
食事管理
・まずは現在与えている食事の量を見直します。量を減らすのが難しいのであれば、低カロリーのフードに切り替えるのもよいでしょう。減量用の療法食がおすすめです。
・日常的なおやつは、カロリーオーバーになりやすく肥満の原因に。少しずつ控えていきましょう。
・人間の食事も与えないようにしましょう。人間の食事は犬にとって、塩分・脂質・糖質過多の場合が多いです。
・ただし、過度なダイエットはワンちゃんの体への負担が大きくなります。最悪の場合、命に関わることも。1週間につき体重の1%程度の減量が上限です。
運動
・健康的なダイエットには食事療法だけでなく、適度な運動も必須です。
・毎日散歩は欠かさずに連れて行きましょう。
・運動することで、ダイエット中の食事制限の気を紛らわすこともできます。
・だだし、体の小さなチワワは長時間の散歩は厳禁です。過度な運動は、足腰に負担がかかります。
肥満を防いで、長生きしてもらいましょう
可愛い我が子にはできるだけ長生きしてもらって一緒に暮す生活を楽しみたいですよね。チワワが健康でいてくれるためには、理想的な体型の維持を心掛けることが大切です。
もし太らせてしまったら、チワワのダイエットも人間同様に、時間をかけて根気よく続けるのことです。時には獣医師のアドバイスも受けながら、健康的にダイエットしていきましょう。