愛犬がシニア期を迎え、いずれ介護が必要になる時、最期まで快適な生活をおくれるかどうかは、パートナーである私たちにかかっています。
しかし、「チワワのシニア期はいつからはじまるの?」などの基本的なことから「シニア期は何を食べさせたら良い?」「老化のはじまりは?どんな症状がでるの?」など、チワワのシニア期について不安に思っている人も多いようです。
そこで今回は、チワワの介護のまとめをご紹介します。チワワの平均寿命や老化のサインや症状、またシニア犬に最適な食事方法についてもご紹介します。約5分で完読できますので、ぜひ最後までお読みください。
チワワの寿命は?いつからシニア犬の仲間入り?
それでは、まずチワワの寿命やいつからシニア犬の仲間入りをするのかについてご説明します。
チワワの平均寿命を知り、何歳ごろからシニア犬になるのかを知ることで、年齢による体調の変化にも気づきやすくなるので、ぜひ覚えておきましょう。
チワワの平均寿命は12〜20歳
チワワの平均寿命は一般的に12〜20歳といわれています。しかし、ペット保険のアニコムが2016年に発表した資料によると、チワワの平均寿命は13.7 歳で人間の年齢にたとえると72歳くらいだそうです。
また、チワワのような超小型犬は中型犬や大型犬よりも寿命が長く、ここ最近では高品質なペットフードや医療技術の進歩によりさらに長生きする犬も増えてきているそうですよ。
チワワがシニア犬に仲間入りするのは10歳から
チワワなどの超小型犬は、1歳で人間に置き換えると17歳程度になります。
それ以降1年毎に4歳ずつ歳をとっていくので、ちょうど10歳を迎えるあたりが人間の年齢でいう還暦(60歳)にあたるので、10歳ごろからをシニア犬の仲間入りと考える人が多いようです。
しかし、犬も人間と同じように個体差があるため、8歳ごろから老化のサインや症状が現れる場合もあります。ですから8歳を過ぎたら、愛犬の行動や変化を注意深く見守るようにしましょう。
チワワの老化のサインと症状について
では次に、チワワの老化のサインや症状についてご説明します。
チワワの老化のサインや症状は主に5つあり、見た目の変化はもちろん、食事や睡眠などの日常生活にも行動の変化がみられることがあります。
それぞれ詳しくチェックしていきましょう。
①睡眠時間が増える
シニア犬になると睡眠時間が圧倒的に増え、家で過ごすほとんどの時間を寝て過ごすようになります。
なので、愛犬が昼間も寝るようになったり、遊びやごはんよりも睡眠を優先させるようになると、老化のサインの可能性があります。
その場合は、無理に起こして遊ばせたりせず、ごはんの後や愛犬から甘えてきた時に思いきり遊んであげるようにしましょう。
②食事の量に変化が見られる
食欲が低下したり、逆に食欲が旺盛になったりと食欲に変化が見られたら、老化のサインの可能性があります。
特に、食欲不振や下痢を起こしたりするときは内臓機能が低下している可能性があるので、すぐに獣医さんに診てもらいましょう。
また、食欲の増加はホルモンのバランスの乱れが原因なので、体重が増加しすぎないように1日のフードの摂取量を守り、おやつもあげすぎないように注意しましょう。
③散歩に行きたがらない・帰りたがる
愛犬が急に散歩に行きたがらなくなったり、散歩中にすぐに帰りたがる場合も、老化のサイン症状のひとつです。
原因は「身体的な問題」と「精神的な問題」がありますが、足や関節が痛い、目が見えにくくなり不安や恐怖心を感じている、老化により好奇心が薄れてしまっているなど、私たちが思っているよりもずっと深刻な問題なので、一度、獣医さんに診てもらいましょう。
身体的に問題が無ければ、散歩コースを変えてみたり、朝の散歩を夜に変えたり、お散歩の時間を短縮したりと愛犬にちょうど良いお散歩に切り替えてみましょう。
④被毛が変化する
被毛にツヤが無くなってきたり、パサパサとした毛質に変わってくるのも老化の症状のひとつです。
これは人間と同じように、犬も年を重ねるとホルモン機能が低下したり、新陳代謝が悪くなってくるためで、白い毛が増えたり、毛が伸びにくくなってくることもあるでしょう。
⑤体臭や口臭を感じる
愛犬から体臭がするようになったり、口臭がキツくなる場合も老化の症状のひとつです。
これは人間の「加齢臭」と同じで、犬も年をかさねると分泌物のニオイがキツくなってくるので、ニオイの原因とされる箇所(目ヤニ、耳の中、肛門腺)を常に清潔な状態にしておきましょう。
また、口臭にいたってはシニア犬の約8割が歯周病になっていると言われておりますが、老化による内臓機能の低下によって口臭がキツくなることもあるので、一度獣医さんに相談してみましょう。
シニア犬におすすめの食事とは?
シニア犬になると、
●味覚や臭覚(しゅうかく)が変わる
●歯が弱り固いものが噛みにくくなる
●消化が上手にできない
などが原因で食欲が低下してしまうことがあります。
また、シニア期に突入しても成犬用のフードを続けていると、運動量とカロリーが合わなくなるため肥満になったり、消化が上手くできなくなり下痢や嘔吐をすることもあります。
そこで、ここからはシニア犬におすすめの食事方法や食欲不振になった時の対処法についてご紹介します。
①ドライフードをお湯でふやかす
フードの固さが原因で食欲不振になっている時は、シニア犬用のドライフードをお湯でふやかしてみましょう。
お湯でふやかすとフードが柔らかくなるので食べやすくなります。またニオイも強くなるので嗜好性も高まり、フードを変えなくても食欲が戻ることがあります。
また、この方法は水分も一緒に摂取できるので、脱水症状の心配も解消され、一石二鳥です。
②モイストタイプのフードを混ぜる
食欲不振が何日も続いたり、今までのドライフードを全く食べなくなった場合は、味覚や臭覚が変わった可能性があります。
その時は、思い切ってモイストタイプのフードに切り替えてみましょう。モイストタイプのフードはニオイが強く、嗜好性も高いので愛犬の食欲が戻る場合があります。
しかし、一気にフードを変えると体調を崩してしまうこともあるので、今まで食べていたフードとモイストタイプのフードを混ぜて、ちょっとずつフードの切り替えを行いましょう。
③手作り食に切り替える
手間と時間はかかるものの、栄養面・嗜好性・安全性を考えると、やはりシニア犬には手作り食がおすすめです。
キャベツ、アスパラガス、魚、鳥の胸肉、ささみなど、栄養価の高い食材で作った手作りごはんは、食欲が低下しがちなシニア犬でも効率よく栄養を摂取できます。
また、添加物などの体に悪いものも一切入っていないので、安心して与えることができるのも手作り食のメリットです。
しかし毎日となると大変なので、平日は市販のフード、休日など時間のある時は手作り食など、日によって変えても良さそうですね。
【シニア犬チワワの介護】飼い主としてできる3つのこと
これから愛犬のチワワが、シニア期を迎える方も、すでにシニア期に突入している方も、飼い主としてできるだけのことをしてあげたい!と思っているはず。
しかし、本当に大切なことは3つ。一見、とても基本的なことばかりですが、シニア期のチワワにとって、とても重要なことです。今一度、見直してみましょう。
1.ストレスフリーな環境づくり
高齢になると、ちょっとした環境の変化やストレスも負担になってしまいます。
そこで、毎日過ごしている部屋の環境づくりが最も重要になってきます。たとえば、部屋の室温は適切か、寝る場所の環境は最適か、食事は合っているか、適度に運動はできているか、留守にしがちではないか…など、もう一度、愛犬がストレスに感じていることは無いかを確認してみましょう。
2.毎日積極的にスキンシップをとる
老犬になると寝ている時間が増えますが、定期的に優しく名前を呼び、撫でてあげたり、体のマッサージをしてあげるなど積極的にスキンシップをとるようにしましょう。
特に、目や耳が不自由になってくると精神的に不安を感じやすくなるので、パパやママとのスキンシップで少しでも不安を解消してあげましょう。
3. かかりつけの獣医さんにすぐ相談
愛犬の行動や体調に変化があれば、自己判断をせずに、なるべくすぐにかかりつけの獣医さんに相談をしましょう。
若い時は大丈夫だった症状でも、老犬になると命を落とすきっかけになったり、深刻な状態になることも考えられます。
わたしも16歳の愛犬と暮らしておりますが、月に1度はかかりつけの獣医さんに簡単な診察をしてもらっています。そして、愛犬について不安や疑問がある時は、どんな小さなことでも獣医さんに相談をするようにしています。
決して1人で判断したり、解決しようとするのではなく、プロの獣医さんや周りの家族と協力して介護することが大切です。
チワワのシニア期の介護まとめ
大好きなパートナーと1日でも長く過ごすためにも、チワワの寿命や老化のサインなどの基礎知識を知っておくことは大切です。
また、愛犬が年齢を重ねるとともに、食事方法や生活の環境などを再度見直し、かかりつけの獣医さんや家族と協力しながら介護を行うようにしましょう。