かわいい我が子、されど困ってしまう本気の甘噛み。
今回は甘噛みについて、その理由やしつけ、対策方法などについて、チワワライターNatsukoさんが紹介します♪
わんちゃんにとって噛むという行為は楽しくて、とても自然なこと。
わんちゃんの家族や兄弟姉妹と遊ぶ過程で、相手が痛くない甘噛みの力の加減を学び覚えていきます。
しかし、わんちゃんのようにふわふわの毛がない人間と遊ぶには、甘噛みしてはいけないとき、甘噛みのさらに優しい力加減を覚えていく必要があります。他のわんちゃんたちとも仲良く遊べるようになるために、甘噛みを理解して、対策していきましょう♪
子犬期の甘噛み
子犬期は、家族、兄弟姉妹と遊んだ延長線上の遊びとして、飼い主さんの手を甘噛みすることがよくあります。特に小型犬の子犬は噛む力が弱く、噛まれてもあまり痛くないため好きなように噛ませている飼い主さんもおられるようです。
しかし、1歳も近づく頃には噛む力も強くなり、いよいよ遊びの範囲ではなくなってきます。
後から噛み癖を治すのはより困難です。そのため、幼い頃から、噛ませないようにすることが大切です。
甘噛みしたい理由とは?
1.歯が痒い
歯が抜けたり新しい歯が生えてくるときに起こる歯茎の違和感やムズ痒さから、パパさん、ママさんの手や、おもちゃをカミカミして解消しようとします。生後5ヵ月頃、乳歯から永久歯へと生え変わるため、特にこの時期は甘噛みの行動が増える傾向があります。
2.遊びたい
家族、兄弟姉妹と遊んだように、パパさん、ママさんと遊びたくて、甘噛みしてしまうことがあります。
「家族、兄弟姉妹は甘噛みし合っても痛くなかったし、楽しかったけれど、人は違うよ」という意思表示を、パパさん、ママさんがはっきりしてあげることが甘噛みの癖を治すためには、もっとも重要です。
3.要求したい
家族、兄弟姉妹の注意を引く行動の延長線上で、何かしてほしいときに、パパさん、ママさんのお洋服噛んで引っ張ることがあります。「人の注意は甘噛みでは引けないよ」という意思表示を、パパさん、ママさんがはっきりしてあげることが、同じく大切です。
甘噛みの癖を治すには?
甘噛みをしたら、すぐに、パパさん、ママさんは不快であるという意思表示を繰り返すことで、「パパさん、ママさんは喜んでいないんだな」ということを理解できるようになっていきます。
ポイントは、
1.同じ言葉で拒否をする
「ダメ」とはっきりと短く伝えましょう。犬は言葉でコミュニケーションする生き物ではないので、言葉を理解するまでには時間がかかります。同じ言葉を使うことで、早い理解につながります。
2.声は低く
高い声や大きいリアクションをしてしまうと、喜んでいると勘違いしてしまいやすいです。痛くてついリアクションが大きくなりがちですが、堪えて、低い声で落ち着いて「ダメ」と伝えましょう。
3.無関心を装う
注意を引くために甘噛みしているときには、手や腕を静かに離して、無関心を装いましょう。注意が引けると気づいてしまうと、甘噛みが最良のコミュニケーションだと勘違いしてしまうので、注意を払わず、静かに離れて、目線や声でコミュニケーションをしないことが大切です。
次のページでは、甘噛みが治るまでに気をつけること、甘噛みできないストレスの解消について紹介します。