チワワの自家繁殖。覚えておいてほしいリスクと必要な知識をまとめました

可愛い愛犬の子供が欲しいと願う飼い主さんの気持ちは、誰にでも理解できることです。ただ、チワワのお産は想像しているよりも難しく想定外のことが起きるのが普通です。

赤ちゃんを産ませたいという安易な気持ちで挑むものではないことを、最初に知識とした持っていただきたくこういったテーマを選びました。この記事を読み、チワワを自家繁殖させることについて一緒に学んでいきましょう。

目次

安易に選べない自宅出産

チワワオーナーさんの中に過去に動物看護師の経験がある場合や、ブリーダーとしての経験がある方には、自宅での出産準備への心得が十分に備わっていると考えても良いでしょう。

お産は、手伝う飼い主さんのスキルによって難易度がかなり左右されるものです。ただ、お産経験のない飼い主さんが愛犬の子供を見たい、という気持ちだけで自宅での出産を選ぶことは大変危険です。

何故ならすべての子犬が健康な状態で生まれてくるとは限らないからです。特に、チワワの場合、母体が小さいので「犬は基本的に安産である」という常識を覆す厳しさを忘れてはなりません。

全く経験のない人が一人でお産に立ち会うことの危険性は計り知れません。もし、それでも自宅での出産を希望する場合には必ず経験のある人に手伝いを依頼すると良いでしょう。必ず強力なマンパワーが必要となります。

厳しい意見かもしれませんが、チワワの出産は、「何としてでも自分が子犬を取り上げたい」という意気込みではどうしようもないことが起きてしまうことを忘れずに覚えておいてください。

動物病院との連携の必要性

当然ながら、お産までの経過を動物病院で見守ってもらう必要があります。

獣医師さんより数パーセントでも帝王切開の可能性を示唆された場合、もう一度、自宅で出産は可能かどうか?を冷静に考えてみてください。

新生児が生後10日ほどで衰弱してしまう多々あります。ブリーダーですら、弱ってしまう新生児を救えずに肩を落とすこともあるのです。

飼い主さんが母犬になる必要性

何らかの事情で母犬が育児を放棄した場合には、当然、飼い主さんがその子犬を育てることになります。

それは、お産の瞬間から始まるのです。具体的には、臍の尾を飼い主さんが切り取ってタオルでさするなど子犬の生命維持を図らなければいけません。万が一にも、羊水を口で吸い取る勇気も持たなければいけなくなります。

母犬のトラブルについて理解する

当たり前ですが、赤ちゃんは、母乳を飲んで大きくなります。しかし、母犬が育児放棄をしてしまうことがあります。

そのようなときにはどうすれば良いのでしょうか?それは24時間寄り添って適量を誤飲させないようにミルクを代用して体重が減らないように世話をしてあげる必要があります。

哺乳というのはとても重要な役割です。母犬に近づけても母犬が逃げてしまうような場合には、付きっ切りで飼い主さんが母犬代わりになる必要性もあります。仕事を持っているような方には難しいことです。

母犬が病気になることも

お産がスムーズに行うことができた場合でも産後の状態が悪くなる場合もあります。

様々こと想定し、オーナーさんだけでチワワの自宅出産に向かうのは難しいということを理解することが重要です。母犬子犬の命を守ることを最優先に他の家族の協力を仰ぎましょう。

例えば、出産後、母犬の子宮内の胎盤付着部分の収縮が不完全の場合には血の混じったおりものが出続けます。これがやがて貧血を呼び起こす原因となるのです。

貧血を起こしてしまうと治療が困難にもなります。そして、子宮に万が一少しでの隙間ができてしまうと子宮が破裂してしまう場合もあるほどです。このように予期しない母犬の産後のトラブルも、自宅出産のリスクなのです。

経験者の力を借りよう

自宅での出産を望む場合には飼い主さんがセミナーを受けるなど、出産の一連の流れをきちんと座学する必要があります。
地域でそのような場がない場合には動物病院の獣医師と相談をして自宅で産みたい旨を話してレクチャーを受けてると良いでしょう。

可能であれば自宅出産の経験をしているような方や出張でお世話をお願いできることが望ましいです。他の方に手伝いに来てもらえる体制をきちんと取り計らいましょう。

何よりも万が一の場合に、時間外でも診察を受けられる動物病院の確保をしておくことが重要です。

チワワの自宅出産はリスクとの闘い

今回は、チワワの自宅出産についての記事でした。少し厳しい言い方の部分もありますが、人間同様、犬の出産も愛犬人生の中で一大イベントです。

一度は自宅で出産体制に入ったものの、子犬側のトラブルでどうして動物病院にお世話にならざるを得ないなどあらゆることが想定されます。

場合によっては、愛犬の陣痛が来るまでの間、近隣の動物病院に走ることも可能性としてあります。

チワワの自宅出産は難しいということを念頭に置き、俊敏に判断をすることが命を守ることにも直結します。素人が一人で行うにはリスクが大きいことを忘れずに覚えておいてくださいね。母犬子犬両方の命を守り抜ける方法を選ぶべきでしょう。

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