愛くるしい行動や仕草に、ついつい甘やかしたくなってしまうチワワ。ですが一緒に暮らしていく上で、どうしても避けて通れない問題が留守番です。
特に、共働きや一人暮らしの方だと、日中の長時間の留守番は切っても切り離せません。今回はそんな留守番問題にスポットを当て、対策を考えていきましょう。
チワワは留守番できるの?
そもそもチワワという犬種はその愛くるしい見た目で弱々しかったり寂しがり屋という印象を持たれがちですが、実はとても勇敢であったり、縄張り意識も強く活発とされています。
そのため留守番をさせるには問題ないのですが、その性格が裏目に出て「ムダ吠え」や「いたずら」に発展してしまうことも少なくありません。
では、どのような対策をしておけばきちんとお留守番できるようになるのでしょうか?実際どのようなしつけ方を行えばいいのか見ていきましょう。
チワワの留守番のしつけ方
留守番中の活動エリアを決めておく
普段家に誰かがいる時は家中を好きに行き来させている家庭も多いと思いますが、留守番中はそのエリアを狭めてあげたほうが効果的です。
ひとりだけでいる時にぽつんと広い空間にいさせるのではなく、ここがあなたの場所よ、と決められた範囲を与えられたほうが安心できます。
活動エリアはゲージでも構いませんし、普段過ごしている部屋のリビングだけ、ベッドがあるエリアだけ、など、家庭によって調整して大丈夫です。とにかく、その子がひとりでも安心できる場所を決めておきましょう。
留守番の練習をさせる
いきなり長時間の留守番はどんな犬種でも難しいので、まずは留守番の練習から行います。
まずは、活動エリアにひとりにし、飼い主さんは黙って愛犬の視界からいなくなります。ここで不安に思って鳴き出す子も出てくるかと思いますが、30分や1時間など、短い時間で区切り、その間は絶対に活動エリアに入ってはいけません。
そのうち慣れてくれば、「ここで待っていればママは帰ってきてくれる」と認識しはじめます。その認識ができれば鳴くこともなくなりますので、だんだんと時間を長くして、実際の留守番してもらいたい時間まで引き延ばしていきましょう。
また、もしここでいたずらをしている様子があれば、注意することも必要です。
長時間の留守番の際、準備しておくもの
よく長時間の留守番の際、置きエサをする方がいらっしゃいますが、チワワは食べることが大好きな犬種でもあります。それ故についつい甘やかしておやつをあげすぎてしまい、肥満犬、なんて呼ばれてしまってる体重のレベルにまでなってしまう子がいます。
あればあるだけ食べてしまいますので、できれば長時間の留守番の際でも、帰ってきてからご飯をあげるようにするのがおすすめです。
最近では設定した時間になったら決められた量のフードを出してくれる留守番用サポートの機械も売っているようですので、そういったものも考えてみるのもいいかもしれません。
また日本という季節柄、室温調整も大切になってきます。夏場は20度前後、冬場は15度以上が適温とされています。チワワは、特に気温に敏感な犬種ですので、冬場は洋服を着せて対応するのもいいかもしれません。
お水やトイレシートも、出かける前に綺麗なものに変えておきましょう。
またいたずらしやすいもの、例えば手の届くところにティッシュ箱を置かないなど、そういった事前の物の配置にも注意をしておきましょう。
それでもどうしても不安…という方には、見守り機能のついたカメラがおすすめです。自分のスマホからうちの子がどのように過ごしているかリアルタイムで観察できるため、長時間の場合でも安心です。
留守番を退屈させないためのおもちゃやグッズ
お気に入りのおもちゃを傍に置いておいてあげることはもちろんですが、いたずら防止のためにも退屈させないグッズはいくつかあったほうがいいでしょう。
オススメは知育的なおもちゃです。よくあるのはボールに穴が開いていて、転がすと中のおやつが出てくるタイプのもの。先ほど置きエサのお話もしましたが、中に入れるおやつは軽めのものを少量だけにしておくといいと思います。
最近では同様のものでパズルのようなタイプのものもあるようですので、自分の家の子に合ったものを選ぶといいかもしれません。
また、インタラクティブトイと呼ばれる、ボールに固定されたゴム紐のようなものがついたものもあります。これは引っ張って離すとゴム紐が縮み勝手にボールが跳ねるので、ひとり遊びでも楽しめる子が多いようです。
上手なしつけのコツを知ることで安心して留守番ができるようになります
自分のうちの子にひとりで留守番させるというのは、愛犬家であれば誰しも不安になるものです。最初はうまくいかなかったり、いたずらしてしまったりムダ吠えしてしまうこともあるかもしれません。それでも根気よくしつけを続けることが大切です。
また、どうしてもうまくいかない場合は、かかりつけの獣医さんに相談したり、しつけ教室の先生を頼ってみるのもオススメです。どうしてうまくいかないのか客観的なアドバイスをもらえるので、改善につながりやすいです。