頻度は?嫌がるヨークシャーテリアも喜ぶブラッシングのコツ

「生きた宝石」とも呼ばれ、美しい被毛を持つヨークシャーテリア。

愛犬の美しい姿を保つためには、日々の被毛の手入れは欠かせません。

しかし、愛犬がブラッシングを嫌がり、困っているというオーナーさんもいるのではないでしょうか。

そこで本記事では、嫌がるヨークシャーテリアのブラッシングのコツを、トリマー資格を持つ筆者が解説します。

目次

定期的なブラッシングが必要な理由

ヨークシャーテリアは比較的抜け毛が少ない犬種とされています。

しかし、少量の抜け毛でも皮膚に付着したままになると細菌の繁殖につながり、皮膚病を引き起こす可能性があります。

ブラッシングには抜け毛の除去だけでなく、毛玉の予防や血行促進などの役割もあります。

愛犬の皮膚や被毛を美しく清潔に保つためには、ブラッシングは欠かせないお手入れといえるでしょう。

ヨークシャーテリアに最適なブラッシングの頻度

ブラッシングは、1日1回を目安に行います。

とくに被毛を伸ばしているフルコートのヨークシャーテリアは、1日1回のブラッシングをしないと毛玉ができやすくなります。

1度毛玉ができるとお手入れに時間がかかったり、愛犬に嫌な思いをさせたりする可能性があるため注意が必要です。

また、全体的に被毛を短くカットしているヨークシャーテリアは、3日に1回程度のブラッシングでもよいでしょう。

ブラッシングに必要なグッズ

ブラッシングをする際には、まずは必要な道具を揃える必要があります。

ブラッシングに必要な道具は、下記のとおりです。

  • スリッカーブラシ
  • ピンブラシ
  • コーム

それぞれの道具の役割や特徴、おすすめ商品も紹介しますので、これから道具を揃えるオーナーさんはぜひ参考にしてみてください。

スリッカーブラシ

スリッカーブラシは、ピンがくの字型になったブラシです。

毛玉を除去したり毛束をほぐしたりするときに使用します。

ピンの固さが異なるハードタイプとソフトタイプの2種類が販売されています。

普段のブラッシングにはソフトタイプ、毛玉やもつれを取り除くときにはハードタイプの使用がおすすめです。

ケイプロペット ロンディースリッカー90

愛犬の皮膚への負担を軽減できるスリッカーブラシです。

極細ステンレスピンを採用。

ブラッシング中の皮膚へのあたりが優しくなるように、ソフトに仕上げています。

仕上がりのよさと毛切れの少なさも魅力。

ヨークシャーテリアの皮膚や被毛の負担を軽減したいオーナーさんにおすすめのブラシです。

ペティオ プレシャンテ ソフトスリッカーブラシS

ブラシ面が小さく小型犬にも使いやすいスリッカーブラシです。

長毛種の被毛を優しく梳かせるソフトなステンレスピンを採用。

ウレタンクッションによって、皮膚への負担を軽減しています。

細かいピンによって抜け毛を取り除き、毛玉やもつれを除去することができます。

体の小さいヨークシャーテリアにも使いやすいスリッカーを探しているオーナーさんにおすすめです。

ピンブラシ

ピンブラシは、柔らかいクッションからピンが出ているブラシです。

クッションが柔らかいため、スリッカーよりも切れ毛を防止できます。

ピンブラシは、被毛を伸ばしているヨークシャーテリアにおすすめ

毛玉やもつれがない部分はピンブラシ、毛玉ができている部分にはスリッカーブラシと使い分けましょう。

ドッググルーマーインターナショナル ピンブラシ No.202

ドイツ製のピンブラシです。

ブラッシングのショックを吸収するラバークッションを採用。

クッションには空気穴があいており、梳かすときの衝撃を吸収する構造です。

静電気が起きにくい高級木製柄。

被毛を傷めずに効果的なブラッシングが可能です。

被毛の長いヨークシャーテリアにおすすめのブラシです。

コーム

コームはブラッシングの仕上げに被毛を整え、毛玉や抜け毛が残っていないか確認するために使用します。

顔周りなどの部分的なブラッシングに使用することもあり、ヨークシャーテリアのお手入れに必須の道具といえるでしょう。

ディアトリベー ピロコーム E3 ながめ

カーブした歯を持つコームです。

軽く柔軟性のある素材を使用しており、愛犬の皮膚にも優しい構造。

手櫛のような感覚で使用できます。

毛を梳く部分のくし歯は丸く太いため、被毛も傷めにくい工夫が施されています。

SHOW TECH グレイハウンド ASコーム

粗目と細目が1つになったコームです。

コームのピンには、静電気防止特殊コーティングを採用。

静電気の発生を抑え、ブラッシング中のストレスを軽減できます。

また、ピンは1本ずつ背面から差し込まれた作りのため、ピンが曲がりにくいのも魅力。

長期的に使用できるコームを探しているオーナーさんにおすすめです。

ヨークシャーテリアのブラッシング手順

ヨークシャーテリアのブラッシング手順は下記のとおりです。

  1. 被毛をほぐす
  2. 抜け毛や毛玉を除去する
  3. 被毛を整える

ブラッシングする際にいきなりブラシを使用すると、もつれや毛玉に引っ掛かり愛犬が痛い思いをする可能性があります。

正しい手順でブラッシングにチャレンジしてみてください。

1. 被毛をほぐす

まずはブラッシングする部分の被毛を手でほぐしていきます。

手でほぐすときには毛の根元からではなく、毛先から根元に向かって徐々にほぐすことが大切です。

いきなり根元の毛を引っ張ると、愛犬が痛みを感じる可能性があるので注意しましょう。

被毛を手でほぐすことでブラシを使用した際に引っかかりがなくなり、皮膚への負担が軽減できます。

2. 抜け毛や毛玉を除去する

被毛がある程度ほぐせたら、次にスリッカーまたはピンブラシを使用して梳かしていきます。

ブラッシングは一度に広範囲をするのではなく、細かい範囲を決めてから行います。

毛先から少しずつ梳かしていき、被毛をかきわけて根元までしっかりやっていきましょう。

スリッカーやピンブラシは、力を入れて使用しないことが大切です。

力を入れると愛犬の皮膚を傷つける危険性があります。

スリッカー・ピンブラシは手の甲で使用してみて、痛くない程度の力に調整できるようにしておきましょう。

3. 被毛を整える

最後に、コームで被毛を整えましょう。

コームは根元から毛先に向かうように、被毛の流れに沿って使用します。

コームを使用した際に引っかかりを感じる場合は、抜け毛や毛玉が取り切れていません。

引っかかりを感じたら、再度スリッカー・ピンブラシで被毛を梳かしましょう。

コームが引っかからずに被毛を梳かすことができることが、ブラッシングの最終目標となります。

嫌がるヨークシャーテリアのブラッシングのコツ

ここからは、嫌がるヨークシャーテリアのブラッシングのコツを4つ紹介します。

  • 愛犬が触られても嫌がらない部分からブラッシングする
  • 短時間からブラッシングに慣れてもらう
  • ブラッシング中によく褒める
  • 固まった毛玉は無理に取ろうとしない

嫌がる愛犬を押さえつけてブラッシングしてしまうと、ブラシをみるだけで警戒したり、制御できないほど暴れたりと逆効果になる可能性が高くなります。

今回紹介する4つのコツを参考に、愛犬が嫌な思いをしないようにブラッシングを行いましょう。

愛犬が触られても嫌がらない部分からブラッシングする

ブラッシングをする際は、愛犬が嫌がる可能性の低い部分から始めましょう。

触られると嫌がる可能性がある部分は下記のとおりです。

  • 足先
  • 顔周り
  • お尻
  • しっぽ

体の先端部分は敏感になっており、触られると嫌がることがあります。

反対に背中や胸、体のサイドなどは嫌がらないことが多いでしょう。

ただし、愛犬によって触られると嫌なポイントは異なるため、普段からよく観察しておくことが大切です。

嫌ではない部分から始めて、苦手な部分は短時間で終わらせることを意識してみてください。

短時間からブラッシングに慣れてもらう

愛犬がブラッシングに慣れていない場合は、短時間から始めることが大切です。

長時間同じ姿勢で体を触られているとストレスが溜まり、ブラッシングにマイナスなイメージを持つ可能性があります。

一度マイナスなイメージを持つと、よいイメージに切り替えることは難しいでしょう。

1回3分程度の短時間のブラッシングであれば、愛犬もストレスなく実施できます。

最初は3分程度から始めて、慣れてきたら時間を少しずつ伸ばしていきましょう。

ブラッシング中によく褒める

ブラッシング中にできるだけ愛犬を褒めることも、コツの1つです。

大人しくできていれば「偉いね」と優しく声をかけたり、ごほうびをあげたりとよく褒めることを意識しましょう。

ブラッシングに集中しているオーナーさんは、無意識に無言になったり、怖い顔をしてしまったりするケースが少なくありません。

オーナーさんが怖い顔をしていると、「ブラッシングは怖いモノ」と愛犬が勘違いすることがあります。

ブラッシングにプラスのイメージを持ってもらうためにも、声かけを忘れずに行いましょう。

固まった毛玉は無理に取ろうとしない

手やブラシでもほぐせない毛玉は、無理にとると愛犬が痛がる恐れがあります。

愛犬が痛い思いをすると、次からブラッシングを嫌がるようになる可能性が高いでしょう。

また、カチカチに固まった毛玉はハサミやバリカンなどで取り除く必要があります。

ハサミやバリカンを使ったことがない人が毛玉を取ろうとすると、ケガにつながります。

痛みもなく安全に毛玉を除去するには、トリマーなどのプロに依頼しましょう。

ブラッシング以外に必要なお手入れ

ヨークシャーテリアの美しい被毛を保つためには、ブラッシング以外のお手入れも必要です。

ここからは、ブラッシング以外の被毛のお手入れ方法を紹介します。

  • シャンプー
  • 被毛のカット

それぞれのお手入れの役割や頻度なども解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

シャンプー

シャンプーは、汚れや余分な皮脂を落とす役割があります。

シャンプーをしない場合は、皮膚に残った汚れや皮脂を栄養にして雑菌が繁殖し、皮膚病の原因となります。

愛犬を美しく健康に保つために、シャンプーは不可欠なお手入れといえるでしょう。

ヨークシャーテリアは比較的皮脂が多い犬種です。

そのため、2~3週間に1度のシャンプーがおすすめです。

被毛のカット

ヨークシャ―テリアの被毛は、人間の髪の毛と同じように伸び続けるのが特徴です。

被毛が長くなると毛玉ができたり汚れがつきやすくなったりするため、定期的に被毛をカットしなければなりません。

とくに足周りやお尻周り、顔周りなどは汚れが付着しやすいので、カットは必須といえます。

カットの頻度は、1~2か月に1度を目安に行いましょう。

まとめ

ブラッシングは毛玉・もつれ・抜け毛の除去や血行促進などの役割があり、ヨークシャーテリアの美しい被毛を保つためには欠かせないお手入れです。

1日1回実施することで、愛犬の艶やかで美しい被毛を保てるでしょう。

ブラッシングを嫌がる場合は、愛犬が嫌がらない部分から始めたり、よく褒めたりなどの工夫が必要です。

この記事を参考にお手入れを行い、ヨークシャーテリアの美しい被毛を保ちましょう。

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