知っている人は少ないかも?!犬のヒゲについての雑学


ネコと同じようにイヌにもヒゲが生えているのを知っていますか?

ネコのヒゲについては役割や重要性を理解している人はたくさんいるでしょう。
でも、イヌのヒゲについては何のためにあるのか、知っている人は少ないかもしれません。
そのため見た目を考えてトリミングと同様に気軽にヒゲをカットしている飼い主さんもたくさんいます。

イヌのヒゲはネコのヒゲほど強くはないものの、しっかりとした役割があります。
それに、ヒゲをカットした際のデメリットもあるため理解しておくことをおすすめします。

この記事ではイヌのヒゲの役割やネコのヒゲとの違い、ヒゲをカットした時のデメリットやヒゲの特性についてを詳しくご説明します。
覚えておけば、いざという時に役に立つ内容ですよ!

イヌのヒゲの役割とは?

イヌのヒゲは、感覚器官の一つの「触覚」の役割があります。

・獲物の匂いを察知する
・障害物や道幅などを察知する
・空気や気流の流れを感じる
・平衡感覚を保つ

など、イヌは人間以上に感覚器官を使い、たとえ視覚が衰えたとしても身の回りの状態を察知するのにヒゲが役立っています。

 

 

例えば、イヌも人間と同様に、シニアになるにつれて視覚や聴覚、嗅覚、触覚などの機能が低下するものです。
しかし、ヒゲがあれば器官の衰えがカバーでき、危険の回避にもつながります。

また、イヌのヒゲは野生の動物だった時代の野生本能の証明の一つでもあります。
イヌは古くは狩猟をする際に獲物を見つける役割として利用されてきました。
茂みの中でも飼い主よりも早く獲物を見つけるために、感覚器官であるヒゲが役立っていたのです。

イヌのヒゲは根元の周辺に血管や神経が通っているため、敏感な箇所でもあります。
そのため、ヒゲを触られるのを嫌がるイヌも少なくありません。

ネコのヒゲとどう違うの?

ネコにとってのヒゲは、平衡感覚を保つなどのアンテナのような役割がある、自分で自分の身を守るためにとても重要な器官の一つ。
高いところでバランスを取る、狭いところを俊敏に動くなどのネコならではの行動をするためにヒゲが大いに役立っています。

ネコはヒゲを切ってしまうと不安感が強くなり、敏速な行動ができずに動作が鈍くなります。
そのため、ケガをする可能性も高くなるでしょう。
ヒゲがなくては生活に支障が出る可能性が高いため、ネコのヒゲは絶対にカットしてはいけません。

ただ、イヌのヒゲはネコのヒゲのように強い役割がありません。
元々はネコと同じような強い役割があったのですが、室内犬としての生活をするのがほとんどになったことからも、ヒゲの機能は低下しています。
ヒゲがなくても生活ができるため、カットしても問題はありません。

ヒゲをカットした時のデメリット

視覚や嗅覚が強いイヌは感覚器官であるヒゲの役割をカバーできるため、ヒゲをカットしても生活に困ることはありません。
ただ、デメリットがあることも覚えておきましょう。

例えば視覚や触覚、嗅覚などの機能が衰えた高齢犬にとってはヒゲは大切な感覚器官となります。
そのためヒゲをカットしてしまうと、生活するのに悪影響が出る可能性があるかもしれません。

飼い主さんの中には、見た目のデザイン性を重視する場合にヒゲをカットする人もいます。
例えば、ミニチュアピンシャー(ミニピン)やイタリアングレーハウンド(イタグレ)など鼻先から口の周辺までの部分の「マズル」が長い犬種の場合、マズル周辺をキレイに見せるためにヒゲをカットするケースも少なくありません。

ヒゲをカットしても、感覚器官が発達している若いうちは問題がありません。
しかし、シニア期になったら残しておくことをおすすめします。

抜いても生え変わるイヌのヒゲ

イヌのヒゲは、1年に2回程度の頻度で徐々に抜けて少しずつ新しいヒゲが伸びてくる仕組みがあり、定期的に生え変わります。
生え変わりの時期には自然に抜け落ちるため、痛みなどはないでしょう。
また、加齢やストレスが原因で抜ける場合もありますが、心配はありません。

ただ、ヒゲが一気に抜けたり、毛穴に腫れ、かゆみなどがある場合には病気の可能性も考えられます。
何かしらの異変を感じた場合には、早めに獣医さんに相談をしましょう。
また、ヒゲの根元には血管や神経が集中しているため、痛みを強く感じます。無理に抜くなどの行為は絶対に止めましょう。

目次

まとめ

イヌのヒゲについて、ヒゲの役割やネコのヒゲとの違い、ヒゲをカットした時のデメリットやヒゲの特性についてご説明しました。

イヌのヒゲは、ネコのヒゲのように強くはないものの、生活に必要な感覚器官の役割があります。
特に、視覚や触覚、嗅覚が衰えるシニア期になったらイヌのヒゲを切るのはおすすめできません。

愛犬の身体についてより理解を深めて、たっぷりと愛情を注いであげましょう。

 

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