鏡の世界の愛犬を撮ろう♡水の反射(リフレクション)を使って、幻想的な愛犬写真を撮るコツ

水の反射をうまく使って、幻想的な雰囲気の愛犬写真を撮れちゃう撮影術を、ドッグフォトグラファーの大瀧昭一郎さんに伺いました。

※プティシアンマガジンでは、オシャレでかわいらしいプティシアンの子たちをセレプリティー(セレプ)と呼んでいます♡

目次

リフレクション撮影とは?

リフレクション撮影というのは、水や鏡など、反射するものを利用した撮影法のことです。反射により上下対称の絵を作ることで、鏡の世界と現実の世界が融合したような幻想的な世界観を表現することができます。場所の工夫やコツが必要ですが、いつもと違う雰囲気で愛犬を撮ってみたいときにおすすめです。

ドッグフォトグラファー 大瀧昭一郎さん

ビュビュンと疾走するBULLET DOG撮影会での撮影や、YouTubeやinstagramで愛犬のための撮影術を配信する愛犬写真家。愛犬のマーブルちゃん、イブちゃんはプティシアン愛に溢れるミニチュナシュナウザー姉妹。年間4万人を動員する数々のドッグイベントを主催する事業家としても活躍。
Instagram:@shoichiro_dogphoto
YouTube:ハイパードッグライフグロースハッキングメディアクリエイター 大瀧昭一郎

愛犬のリフレクション撮影のための場所選び

“なんだか難しそうですが、どんなところで、どうやって撮ればいいのでしょうか?”

場所は色んな撮影スポットがありますが、言ってしまえば、反射するものがあるところならばどこでもOKです。

お散歩で見つけた水たまりでもOKだそう

水面の他に、反射するものといえば、水面の他には、窓、鏡面になっているビルの壁などですかね。
とはいえ、わんちゃんの場合には、無機質な雰囲気よりも、風景の中で撮る方がかわいく映るかもしれません。

水面と風景が両立するところでいくと、他には、海、川、湖、池などですよね。

リフレクション撮影のコツ

色んな撮影スポットが全国にありますが、どんな場所でも共通する撮影のコツがあります。

できるだけツルツルの面を使う

鏡の世界を作るためには、水面が波立っていないことが一番大事です。

“そうなると、海や川よりも、湖や池など、水に動きがないところの方がいいのでしょうか?”

そうですね、川であっても流れがとてもゆっくりしたところを選べば、リフレクションさせることは可能です。海については、コツがあるので、後で紹介しますね。
湖や池の方がリフレクションを作りやすいですが、湖や池であっても、風がないことは非常に大切です。

モデルさんは大滝さんの愛犬のマーブルちゃんとイヴちゃん

この写真は池を鏡として使っていて、風がない日に撮影しているので、本当に水面がツルツルです。はっきりと愛犬を写すことができますね。

“このお写真は、背景に庭園があるので、より鏡の国という雰囲気が出ますね”

そうですね。青空、お庭、お花、かわいらしい小屋などを入れてあげると、より雰囲気を出しやすいですね。庭園には池があるところも多いので、素敵な庭園という視点で探してあげると、かわいいスポットを見つけやすいかもしれませんね。

反射するものの際に愛犬が立てるところを選ぶ

愛犬の全身を鏡の世界に写せると、本当に上下対称で、間に遮るものがない絵になるので、より幻想的な雰囲気を表現できます。

“とはいえ、愛犬にあまり深い池の水際ギリギリに立ってもらうのは怖いですし、水が嫌いな子は水際では止まってくれないような…”

そういうときに海が役立ちます笑。
引き潮の海岸には、潮だまりがありますね。潮だまりは波から遠い場所でも反射する場所があるので、水が嫌いな子でも意外と負担にならずに立てたりもします。もちろん、池のように落ちてしまうこともないですし。
でも、愛犬の様子をみながら、無理はさせずに、撮影してくださいね。

潮だまりは、波から遠くても、反射を作りやすい

“海岸の写真はなんだかドラマチックな雰囲気が出ますね。パパさん、ママさんと一緒に写ってもカッコ良さそうです”

朝日や夕陽の時間であれば、なおよしですね。風がなく、晴れていて、朝日や夕陽が出ているという条件はレアかもしれません。そんな条件と出会えたら、ぜひ挑戦してみてください。

水の底面が暗いところを選ぶ

はっきりと愛犬を反射させるコツとしては、水の底面が暗い方が、はっきりと反射した色が出ます。
例えば、先の2つの写真を比較すると、海岸よりも池の写真の方がはっきりと写っています。

水底が暗いと、反射する色を捉えやすい

もちろん、水深が海岸よりも深いことや、背景の色合い、天気の影響もありますが、これら以外に、池の底の色が黒に近いグレーだったことで、よりはっきりと反射をしています。

“なるほど、いくつかの基本があるんですね。ところで、本当に上下反転な写真をよく見ますが、あれはどうしたら撮れるのでしょうか?”

こういう感じにも憧れます♪

そういった構図にしたいときには、できるだけカメラを地面スレスレに構えます。そうすることで、反射を作りやすくもなりますよ。

風景を撮る場合には上下反転の構図も面白いですが、わんちゃんを撮る場合には、少し被写体を上下左右にずらしてみた方がハマる場合もあります。
次で紹介しますが、カメラを動かしてみて、愛犬の表情と背景がストーリーのある感じになるな、全体的な色合いが美しいなと思える位置を探してみると、より幻想的な雰囲気を出せることもありますよ。

条件が揃うことは少ないからこそ、ひと手間工夫をしてみよう

“風や波がなくて、足元まで写って、水の底が暗い色。撮影スポットでも、運に恵まれないと、この3点の条件が揃うのは難しいような気もします。”

気合を入れた写真はもちろん素敵ですが、日常的に機会を狙ってみたり、背景を工夫してみたりすることで、意外性のあるリフレクション撮影ができることもありますよ。

日常的に発生する水たまりをうまく使ってみよう

例えば、ちょっとした水たまりでも、意外と上手に撮れることがあるので、日常的に機会を狙ってみてください。雨の次の日は、木々や芝生に水玉ができて、幻想的な雰囲気が出ることもあります。

“水たまりならちょっと深いのも見つけられそうです。もう少し非日常感を出したいなあと思ったら、何か方法があるのでしょうか?“

鏡の世界を上に持ってきてみても面白い

写真アプリを使って上下を反転させてみると、一瞬どうやって撮ったのかなと思うような面白い写真になったりもします。

背景のあえて主役にして、リフレクションしてみよう

“他にも何かテクニックがあったりするのでしょうか?”

夜景、ランドマークをあえて主役に持ってくることで、自然の風景の中のリフレクション撮影とはまた違った雰囲気を出す、という手もあります。

なんだか異世界にワープしてしまいそうな雰囲気

例えば、この写真は夜のスカイツリーを主役していますが、背景や反射した水面の赤や黄色の光が非日常でエキゾチックな雰囲気を出してくれています。

“確かに、愛犬と夜の光って、ちょっと面白い組み合わせですね。“

このように水面のぼやけが逆に幻想的になる場合もあるので、愛犬の全身が映らないときでも、色合いが面白いなと思ったら、撮ってみると意外といいってこともありますよ。

“リフレクション撮影って、難しいものだと思っていましたが、意外と日常の中から始められることもあるんですね“

はい、色々撮ってみることが大事だと思います。日常の撮影は、カメラに夢中になっていると意外と通路の邪魔になってしまうこともあるので、人通りの少ない時間を狙ってみてください。朝の空気のキレイな時間や、夕暮れの時間は、また面白い絵が撮れますよ!

大瀧さんに伺った”iPhoneで自宅でもプロっぽい愛犬写真が撮れちゃうコツ”はこちらから♪

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